片想い少女。【俺スカ】 (ページ44)

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職業体験、2日目。

私とももが寝ている間に、魚住さんのおばあさんから人探しの依頼が来たらしい。

魚住祖母「作業着を着てたから、工場で働いてたと思うんだけど..」

魚住「他に特徴は?」

魚住祖母「うーん..」

里見「でも、今どき素敵ですね、そんな人」

魚住祖母「はい..私も、戦後貧しい中を生きたもんですから、食べ物を残すってのがこう、許せなくて。
その上、お代も払っていただいて、ただ一言お礼を伝えられたらいいだけなんですが..」

魚住「じゃあまず、わかる範囲でいいから特徴教えて貰っていい?
似顔絵を描いて、近くを当たってみるから」

はい、と私達にも用紙を渡す魚住さん。

絵心ないんだけどな..

魚住「どれが1番近い?」

魚住さんの言葉に悩む魚住さんのおばあさん。

堀江「下手くそだな～」

田中「苦手なんだよ、触れるな～」

若林「魚住さんもあんまり..」

魚住「え?..全英的ですね」

里見「自信があります!」

東条「なんでちょっとメイクしてんだよ!」

原田「すっぴんは有り得ないでしょ!盛ってこうよ!」

若林「いや、少女漫画じゃないんだから..」

川崎「若林の絵は丁度よすぎでしょ」

原田「あんたはもう少しやる気出しなさいよ」

「イラスト苦手なの!」

どれもこれも、なんか主張がすごい。

萌ちゃんなんかアートなの?っていう絵だし..

魚住「どれが1番近い?」

皆が少し期待したような視線をおばあさんに送る。

魚住祖母「それかしらねぇ..」

選ばれたのは若林の絵でした。

「ちぇ」

川崎「棒人間でいけると思ったの?」

「いや、みんな同じような感じじゃん!」