片想い少女。【俺スカ】 (ページ42)

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魚住「はい」

田中「あるんだー!?」

田中先生のツッコミと共に受け取った、メニュー。

「結構種類ある..」

私、結衣、ももでメニューを覗き込むと不意に人影が増えた。

川崎「私、タピオカミルクティーにしよ。
東条は何飲む?」

1歩その場からつい引き下がる。

堀江「どうかした?」

「え?あ..ううん」

なんでもないよ、と顔を振るとまたﾁﾗりと東条の視線が向く。

何か言いたげなその視線を..私は数日前から避けている。

..はっきりと今度こそ拒絶されたら、私はもう立ち直れない

のぶちゃんと同じクリームソーダを頼んで、私は萌ちゃんの隣に座る。

お客様用のソファーとは別にある、正方形の机の方には結衣、もも、東条の3人が座った。

置かれたクリームソーダのアイスを食べる。

「..うっま」

隣の萌ちゃんが微笑んだ気がしたが、

すくに眉を寄せた。

里見「その打ち合わせ前の保護トークやめて、早く本題に入りませんか?」

魚住「あ、はい..」

田中「里見先生、なんだかあたり強くないですか?」

「なんかイライラしてる..」

里見「私ワクワクするとこうなるんです」

ワクワクという真反対の様子の萌ちゃん。

あ、ワクワクしてたんだ..

原田「それで..私達がやる1つめの依頼はなんなの?」

魚住「1つめの依頼は..」

皆が魚住さんをじっと見つめ、言葉の続きを待つ。

魚住「実はまだ来ていないんですよ～」

原田「はい?」

魚住「たはｯ..すみませ～ん。
中々都合よくこないもんじゃないですか、こういうのって。
校長先生にも言ったんですけどね」

里見「つまり暇ってことですか?」

魚住「暇って言い方はちょっとあれなんですけど..待つのも探偵の職の一部、ですかね?」

里見「ですかね、じゃねぇ～だろ!」

萌ちゃんの態度に、すみません、と謝る魚住さん。

「見るからに暇そうだもんね～..」

結衣とももと、ねーと顔を見合わせながら言うと、「だから暇って言い方はちょっと!」と勢いよくツッコまれた。

里見「暇なんだからしょうがねぇだろ!」

楽しみを消された萌ちゃんは..本当にイライラしていた。

「浮気調査とか..」

魚住「こないね～」

..どんまい、萌ちゃん。