片想い少女。 【俺スカ】

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教室に戻ると、未だ話題はヤバいおじさんで、






牛久保「まじあれが担任とか憂鬱なんだけど」



明智「別にいいじゃん」




川崎「明智それ本気で言ってんの?」



明智「ヤバいおじさんよりヤバい、かなりヤバいおじさんなんでしょ?」


小田原「言ってたね〜」




明智「普通につまんないよりいいでしょ。
つまんない大人の押し付けとかなさそうじゃん?」



「..まじで?」




東条「いくらヤバいおじさんでも、長井は無理だろ」




諦めろ、という視線の東条に舌を出して悪態つく。





染めた髪の毛は朝巻いたりもしてるので、痛みまくりだ。





東条「なに、また染めるの?」



「んー?いっそ黒髪に戻そうかなって」





私の言葉に1つ瞬きをしたあと、顔を見合わせる結衣と東条。






「じょーだん。黒髪に戻すぐらいだったら、長井に怒られ続けるよ笑」




川崎「じゃあそんなAを応援するね」



「チアの無駄遣いしないの」




東条「ま、染め直す時は言えよ。俺がまた付き添ってやるからよ」




「東条はもうちょっと怒られればいいのに」




呆れられてるのか分かんないけど、指導を受けるのはいつも私だ。




チャイムが鳴り、廊下を覗いていた男子達が騒いだ後すぐに原田先生が入ってきた。




原田「どうも、原田です」





走ってきたのか短くそう言った原田先生。






東条「どんな字ですか〜?」



原田「あ、それ先生っぽいわね」







原田のぶお







東条「んー」




「のぶちゃんって呼ぼうよ」




東条「やだよ、つか1人で呼んでろよ」




そう言って東条はまた前を向いた。




「ケチめ」




東条「うっせ」




呟きが聞こえたのか振り向いて、軽く私の頭を叩いた。





原田「でも皆、好き勝手呼んでたわ。
名前なんてね、私だって分かれば好き勝手呼べばいいのよ」



「じゃあのぶちゃんって呼ぶね」




原田「あら、可愛いわね」




微笑んでくれたから微笑み返すと、クラスの皆は笑っていた。






のぶちゃんって感じじゃないでしょー




とかそんな笑い。






明智「不貞腐れすぎ笑」



「のぶちゃんって変?え、ねぇ、ダサい?」




明智「んー、普通じゃね?」




「ふ、フツウ..」

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