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「..え、なんでですか?」
長井「なんでですか..って..当たり前でしょう?
1枚以上じゃないし..無駄に段落つけようとしてるのが見え見え」
はい、と渡された作文用紙。
長井「もう1回書き直してきてください」
にっこりと長井は笑った。
「..悪魔め」
階段を登りながら呟く。
結衣は今日部活って言ってたし放課後これ書きながら待ってようかな。
なんて思いながらドアを開けると、奇妙な空気が流れていた。
クスクスと皆が見てるのは、優馬のこと。
「..さすったら何が出てくるの?」
しゃがみこみ、座ってる優馬と目を合わせると、優馬は少し驚いたように目を開いた。
「ハマグリゲームなんだから、中になにか入れてなきゃ。
何も飛び出てこないならつまんないじゃーん」
優馬のペンを借りて、私も手に"さすって"と書く。
「あ、結衣さすってよ」
おいておいでとやると、結衣は不思議そうな表情のまま私の手の甲をさすった。
「ばーん!!!」
川崎「わ、びっくりした..驚かせないでよ笑」
「こうやってやるのです。
はい、あげる」
さすったら出てきたのはミルク飴。
「やっと塩ミルク味出たんだよね」
若林「ほんとに好きだね、この飴」
「うん。だから、はい」
差し出すと、優馬は大人しく受け取ってくれた。
マスクを外すことは出来ないから、ポケットにしまってたけど。
「..ん、なに?」
呆然と見つめてくるの2人。
つまんなそうなの2人。
駒井「木原って..仲良かったっけ?」
「うん、仲良いけど」
東条「飴とか子供かよ」
少し不貞腐れたような様子の東条。
「なに、欲しかったの?」
東条「なわけねぇだろ!!」
「..明智くんは?」
じっ、とみつめてくる明智くんの表情は正直何考えてるかわかんないけど、なんだかつまんなそう。
明智「..なに、木原お気に入りの飴?」
「そそ。美味しいよ」
明智くんは飴を受け取ると、いつも通りの微笑みを見せた。
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奈々 - 続きが楽しみです! (2019年6月26日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
美佳 - 4が抜けてますょ。 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 5153e98c85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - とってもおもしろいです!!次の話が楽しみです! (2019年5月21日 16時) (レス) id: 01167813ca (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 頑張ってください! (2019年5月20日 9時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)
ikumina4(プロフ) - まちゃさん» コメントありがとうございます! もどかしい距離感を表せれるように頑張ります!笑 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 9fb0864149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年5月7日 0時