病弱なすとぷりめんばー！

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N side

病院でジェルくんを診断してもらったら、ストレスからくる失声だと言われた。


ななもり｢ジェルくん、ストレス溜まるようなこと、あったの？｣


ジェルくんは口をパクパクと開いたが声が出ない。
諦めたような顔をして、スマホに文字を打ち込んだ。


ジェル『アンチのコメントを見てしまったから、それかもしれないです。』


ジェルくんは誰よりも人を笑わせるのが好きで、誰よりも繊細。
アンチはしょうがないと割り切っていても、ジェルくんは壊れてしまうかもしれないんだ。


ジェル『なーくんは、悪くないです。』


ななもり｢…気づけなくてごめんね。これからはちゃんと気づけるように、近くで支えるから。｣


ジェルくんを抱きしめてそう言えば、ジェルくんの目から涙が零れた。


ジェルくんは支えてくれる存在という形が欲しかったのかもしれない。


ななもり｢メンバーはみんなジェルくんのこと大好きなんだから、支えてくれるよ。｣


今度はジェルくんはスマホに文字を打つことなく、静かに、それでいて大きく頷いた。








さとみ｢…それで、失声症って言うのはどれくらいで治るの？？｣


ななもり｢人によるとは聞いたけど、俺の知り合いは1週間とかで治ったみたい。心のケアをするのが大事かな。｣


さとみ｢毎日誰かしらのメンバーが着いて少しずつ不安を取り除いていくのがいちばん良さそうだね。｣


こういうときのさとみくんは本当に頼りになる。やっぱりさとみくんはお兄ちゃんなんだなあ、って思う。


ななもり｢じゃあ、明日は俺が着くよ。ジェルくんと久しぶりに沢山話したいし。｣


さとみ｢ん、わかった。じゃあ皆にジェルのことは伝えておく。活動に関しては、間接的にでもなーくんの口から聞いた方がいいかもしれない。本人が1番悩んでると思うから。｣


ななもり｢わかった。そうしておくね。｣


さとみくんとの通話を終えてジェルくんの部屋に戻ると、ジェルくんはまだ寝息を立てて寝ていた。

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