26 溢れる涙 ページ26
赤葦「……それって、距離置くって事…？」
『そうだよ。ウチら一緒に居すぎたからお互いの大切さとか忘れたのかもしんねーじゃん』
赤葦「そうだね…でも、どのくらい会っちゃダメなの？」
『…どうだろうね。まぁそれはウチらの気持ちが落ち着くまでじゃね？』
赤葦「俺は落ち着いてるよ。……会ったらAは俺の事嫌いになるの？」
『さっきも言ったじゃん好きだって。ただ会って話してもまた喧嘩するだろって事』
何度話しても同じ事の繰り返しでイライラしてくる
赤葦「そっか…」
『やっと分かってくれた？じゃあもう終わりね。
あ、後さ、他に言いたい事もうねーの？』
赤葦「…聞きたい事ある。Aはさ、何でミカの事嫌いなの？」
……最後に言う事がそれかよ。
『赤葦に言っても分かんねーよ。別に仲良くすんなって言ってるわけじゃねーし好きにすれば？』
酒のせいで少しキツイ言い方になったけど
今さら気にしない。気にもならない。
赤葦「…分かった。俺Aと普通に話せるの待ってるから…」
『うん。それじゃ。』
赤葦に背を向け部屋に戻ろうとすると、反対側のベランダから伸びてきた手に腕を強く引かれ、後ろを振り返る。
『うわっ！何……』
何すんのって言おうと思ったのに、思ったより近くにあった赤葦の顔に体が硬直した。
赤葦の目は、ウチの口しか見てなくて、
あ、キスされるって思った。
別に今までキスした事が無いわけじゃない。
でも、こんなキスは初めてだった。
赤葦の目は、今にも涙が溢れそうなくらい潤んでて
あ、ウチが泣かせた。
って罪悪感が押し寄せる。
……いつものように優しいキス。
だけど、触れたところからどんどん寂しさが流れ込んでくる。
数秒感、何も反応できなかった
口を長いこと塞がれて苦しいからか、自分の目からも涙が溢れた。
拒否しなくちゃいけない。
頭ではそう分かっているのに体が動いてくれない。
あーあ。嫌いなまま終わらせてくれたら何も苦しまずに済んだのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり.。*深夜帯浮上中* .。(プロフ) - 私の日本語は完璧とは言えませんが、ある程度はちゃんとしておいた方がいいと思います。以上、長文および連投失礼しました。 (2019年10月13日 22時) (
レス) id: 41dfb0d295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり.。*深夜帯浮上中* .。(プロフ) - 余計なお世話かもしれませんがコメント欄でのチャットはルール違反です。一回利用規約読んでから占ツクを使用してください。チャットをする場合はこみゅ(ボート)、もし非ログの場合は外部チャット(ミナコイなど)を使ってください。 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 41dfb0d295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり.。*深夜帯浮上中* .。(プロフ) - まあ、もしも作者さんは「礼義」の方が使いたかったらただ純粋にわたくし自身の勘違いですけど。もし不快になってしまったら申し訳ございません。あとページ2のウチにわ(略)のとこですけど、正しくは「は」です。読み方は同じですが違います。 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 41dfb0d295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり.。*深夜帯浮上中* .。(プロフ) - あの、題名間違ってますよ。「親しい仲にも礼義あり」ではなく「親しい仲にも礼儀あり」です。「礼義」は人の歩むべき礼の道を意味しています。そして「礼儀」は『礼の作法』や『身分、階級の異な るにつれて、それぞれの作法』を意味しています。 (2019年10月13日 21時) (レス) id: 41dfb0d295 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 匿名さん» 分かりにくかったですよね！本当すいません（；＿；） (2017年9月7日 18時) (レス) id: badf79450e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らん | 作成日時：2017年7月5日 8時
