親 し き 仲 に も 礼 義 あ り

22 所詮こんなもん ページ22

ただいま時刻は2時ちょい過ぎ。


明日わ休みだし、いっぱい寝れる〜！
そだ！今から帰ってもまだ疲れて寝れねーし、丘の上行こーっと。

バイト終わりに1人で暗い夜道をひたすら歩いて、丘の上まで登る。

『あー、着いた』

ごろんと空を見ながら寝転がる。

今日も相変わらず満点の星が輝いてる。
ずっと空を見てると、不思議と吸い込まれそうな感じになる。これが結構好きなんだよね〜笑

夜だからスカートとか気にせず大の字で空を見てると、音が何も聞こえなくなった。

静かだから聞こえない…

とかじゃない。
シャットアウトされたみたいに、耳に音が入ってこないんだ。

『なんだ？』

少し変になって、耳抜きをしたら治った。
…あ、今日ビンタされたからだな絶対。

あの怪力クソビッチ…
許さねーって言うけどウチだって許さねーわ。

何て事を1人で悶々と考えながら、家に帰ることにした。

赤葦に何て別れを切り出されんのかなー。


もうお前の事なんて嫌い。

ミカと一緒にいたい。

最低だな。


……まぁ言いたい事はたくさんあるでしょうねー。
家に着いて、部屋に入ると窓ガラスになんか貼ってあった。

『…明日ちゃんと話し合いたい…？』

…これ絶対赤葦からじゃん。めんどくさ。
もうこれからは窓の鍵開けとく事なんかぜってーしない。部屋に入れたくねーもん。

つーか、散々話し合った挙句こーなってんだから、もう何しよーと手の施しようがねーだろ。


でも明日話し合って、ウチ的にわさっさと別れを切り出してもらった方がお互いの為にもいーと思う。

好きじゃないって言ったら少しは嘘になるかもしんねーけど、もう前みたいに何も考えなくても好きって気持ちは無い。

笑える。


人間の色恋なんてこんな事ですぐ無くなる。
世の中愛があれば…とか絶対ねーわ。

だってあんなに親しい仲だった人でも、すぐに関係が変わった。


人間の関係なんて何があるか分かんない。
絶対なんて言える関係はねーし、
いつかはそいつ以外が1番になる事だってある。


『……明日休みだし呑みいこーっと』

携帯でハナ達を誘って、了解の返事が来た。

愚痴りたいから呑みたいんじゃない。









酒の力を借りないと言えない事を言うから

呑みたいんだ

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