貴 方 の 隣 は 私 じ ゃ な い

4 単なる可愛い女の子 ページ4

『モモ〜、もう直ぐお家着くから歩ける？』




東京に着いて…
片手に2人分の荷物、もう片手でモモを抱っこして歩いてたけど流石に腕が限界になってきた。




モモ「…やだ…」




もう完璧…




あきらと離れた事で怒ってるな。





『モモ、あきらと離れるのが嫌なのは分かるけどさ、私達と一緒に居たらあきらに迷惑かかるの嫌でしょ？』




嫌われちゃうよ？




なんて言ったら


モモ「…や〜だ〜！！！泣」




4歳の子供にそんな事言ったら泣く事なんて分かってたけど




『……はぁ…泣かないでよ…』





こんな道端で泣かれたらもうお手上げ。




そんな時…






？「どうかしました？私で良かったら何かお手伝いしますよ！」




『…え？』



突然目の前に現れた可愛らしい女の子。




『あ、大丈夫ですよ。この子疲れてぐずってるだけなので…』




？「でも…お一人で子育ては大変じゃないですか？私連れを待つ間時間たっぷりあるんです！だから何か手伝わせてください！笑」




うわぁ…すっごい良い子だ…





東京にもこんなに良い人いるんだね笑

まあ子連れの親だと思われてるのが気がかりだけど


『…じゃあお願いしてもいいですか？笑
引っ越してきたんですけど荷物が多くて大変だったんです笑』




？「はいっ！笑」




その後は…





その女の子と色んな話をしながら家まで付き添ってもらった。




モモはまだ人見知りとかするから何も話さなかったけど、また泣き疲れて直ぐ寝ちゃった。




美織「…それじゃあ私はもう行きますね！
Aさんまたどこかで会ったらたくさんお話ししましょ！笑」




『ふふっ笑
そうだね、会えたら今度はゆっくり話そうね？笑』




女の子の名前は綾瀬 美織ちゃんって教えてもらった





この時はまだ…









単なる可愛くて優しい女の子だと思ってた。









でも…









まさかそんな美織ちゃんを









憎む対象として見る時が来るとは思ってなかった

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