29 何してるんでしょうね？ ページ29
美織「…Aさん？」
『…美織…ちゃん』
赤葦君の後ろから可愛らしく顔を覗かせたのは
どう見たって美織ちゃんで…
なんで今この二人に会わなきゃいけないんだろう
なんて素朴な疑問が頭に思い浮かぶほど…
頭はこんがらがっていた。
木葉「おい凛。お前いつの間にその子の子供作ってたわけ…？笑
てか二人の子供とか…冗談だよな？笑」
さっきのチャラい人の一言で
さっき来たばかりの赤葦君と美織ちゃんもこの状況を理解したらしい。
二人とも驚いた顔で私と凛…そして凛に抱かれているモモを見ている。
美織「その女の子って…やっぱり一ノ瀬先輩とAさんの娘さんなんですか…？」
あぁ、もう…
美織ちゃんどうしてそうこの場を混乱させるような事言うのかな。
私が「違うよ」って言う前に…
《え！？やばくない？この子もう結構大きいし…そしたら一条さんって何歳で子供産んだの…？》
《…大人しい人だと思ってたけど…結構大胆な人なんだね…》
《一ノ瀬もよく産ませたよな。俺ら高校生なのにどうやって育てるつもりなんだろ》
まだ小さくて、頑張れば消すことができた火種が
美織ちゃんが落とした一滴の油によって
手のつけられない程の大きな炎になる。
凛「お、おい皆聞けよ！この子は俺たちの子供じゃねーんだってば！」
いつもなら凛の言葉は影響力があるのに
大きくなった火災現場では、ただの霧雨程度の効果しかなかった。
『あ、あの…皆さん本当にこの子は違くて…っ！』
美織「でも…Aさんと一ノ瀬先輩に似てません？
どうして嘘つくんですか？その子が…可哀想です」
凛「おい、お前勝手なこと言うのもいい加減に…」
モモを私に預けながら
凛が美織ちゃんに一歩踏み出したところで
私がその間に入る。
『ねぇ美織ちゃん。私がどうして嘘ついてると思うの？本当の事言ってるのに何で私と凛が嘘つき呼ばわりされなきゃいけないの？』
シーンと静まり返る体育館。
美織ちゃんの前には…
凛の怒りから守るつもりなのか、緊張した顔の赤葦君が立ちはだかっている。
私…何してんだろう本当。
ここでこんな事言ったって…
どうせ転校する事になったかもしれないのにさ。
美織「わ、私別にそんなつもりで言ったわけじゃ…っ！』
そりゃ喧嘩するつもりで言ってんならこっちだって黙ってるわけないよね。
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らん(プロフ) - 環奈さん» 環奈ちゃんありがと〜！変換設定直しておきました(^_^;)シリアスぶっ飛ばして頑張るね！ (2017年9月16日 18時) (
レス) id: badf79450e (このIDを非表示/違反報告)
環奈 - らんちゃん新作おめでとう！ついでに名前変換できないよー？今回の話もドキドキする感じだね……更新がんばれ！ (2017年9月15日 10時) (レス) id: 54ba960601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2017年8月25日 14時
