28 噂のモモちゃん ページ28
『…こんばんは〜…』
体育館の明かりはまだ着いていて、バレー部とバスケ部がコートを半分ずつ使って部活をしてた。
でも…凛ってば何部なんだろ。
モモを抱っこしたまま顔だけ体育館に向けて、近くにいた人に声をかける。
『あの…一ノ瀬凛ってどこに居ますか?』
木葉「うぉっ美人!……じゃなくて…えっと…凛はバスケ部だから反対のコートだよ、俺呼んでこようか?笑」
チャラそうな人の言葉はかるーくスルーしておいて
『お願いします』
って頭を下げた。
その後すぐにその人は走ってどっかにいったと思ったら、本当に凛を連れてきてくれた。
凛「あ、Aごめーん部活何してるか言ってなかったよなそー言えば笑」
『うん本当なんで何も言ってくれなかったのか不思議でしょうがないよね』
息つく間もなく一息で凛に文句を浴びせると
凛が私を見たまま固まって動かなくなった。
性格に言えば…私の腕の中のモモを見て…だけど笑
凛「その子が…噂のモモちゃん…?」
『そうだよ。会いたがってたでしょ?笑』
モモ「お姉ちゃん、この人だれ?」
モモは不思議そうに私の前に立つ凛を見上げている
凛「モモちゃん始めまして!俺は君のお姉ちゃんと仲良くさせてもらってる一ノ瀬凛です!笑」
モモに会えたことが余程嬉しいのか、私と葵には見せないような緩んだ顔でモモの目線に合わせて話しかけている。
モモ「…一条モモ、4歳です!」
小さな手で4歳って凛に見せるモモ。
そりゃもう可愛いのなんのって…笑
凛が騒いでうるさかった。
凛「……やっばーーいっ!!超可愛い!さすが俺の子!!!!笑」
『!?バカ声でかい!』
ただでさえ体育館には声が響きやすいのに…
「俺の子」発言したら皆にバレちゃう!
モモを高い高いしながら喜んでる凛に蹴りを入れて落ち着かせたけどもう遅い。
…私達は体育館で部活をしていた生徒達に囲まれていた。
凛「…俺…やらかしたパティーン…?」
モモを抱き直してから私にコソっとそう聞いてきた凛。
でも正直私もどうして良いかわかんない。
こんな大人数に囲まれるのは慣れてない。
『わ、私達もう帰ろっか…モモおいで?』
モモに手を伸ばそうとしたら
とても聞き覚えのある
彼の声が聞こえた。
赤葦「先輩方…こんなとこで何してんすか?」
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らん(プロフ) - 環奈さん» 環奈ちゃんありがと〜!変換設定直しておきました(^_^;)シリアスぶっ飛ばして頑張るね! (2017年9月16日 18時) (レス) id: badf79450e (このIDを非表示/違反報告)
環奈 - らんちゃん新作おめでとう!ついでに名前変換できないよー?今回の話もドキドキする感じだね……更新がんばれ! (2017年9月15日 10時) (レス) id: 54ba960601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らん | 作成日時:2017年8月25日 14時