第1話 ページ3
バタバタ…
「先生待ってくださいまだ聞きたいことが…」
先生「ごめんなまた今度にしてくれるか今日は先生たち中学部会の準備で忙しいから…」
バタン こっちも中学部会…
しゅん…
私にはあんまり時間がないんですよ先生〜〜っっ
ザッ
ふわっ
「!」
嶺治「ごきげんよう岬ちゃん?」
出たな『魔王』
「今日はナントカ会があるんじゃなかったの?」
嶺治「うん行くよ。でもその前にさ命令に背いたピエロ役におしおきしなきゃいけないでしょ?」
「ピエロ役?」
嶺治「どっちがいいか選びなよ。今すぐ中学部会に行って芸でもやってみんなを笑わせたら今日の無礼は許してあげるよ。…でももしそれもイヤだって言うなら…明日にでも学校から追放する。ウチ名門校でしょ?アンタも必死で勉強してきたんだろうけどオレに従わないやつはいらないから。ねえどうする?」
「…イヤ。アンタなんか従いたくない」
カチン
嶺治「岬ちゃんさあ…わかってんの?転校して1日で退学だよ?親泣くんじゃない?どんなウワサ流れるかわかんないよ?」
「…いいよ明日まで待ってくれるなら明日までにできることをやりつくすから!じゃーねっ」
嶺治「…須崎」
須崎「はい」
嶺治「あのコの家まで行って」
須崎「かしこまりました」
「うわっなっ…なんで家まで来てんの⁉」
嶺治「アンタが素直じゃないからこうなったら力ずくでも連れていく」
「レイ…くんとか言ったっけ同い年だよねしつこいよ!ただいま」
嶺治『ここってたしか…親と暮らせない子どもが住んでるっていう…』 きゃーっ
「みんな!どうしたの?」
子「あっAちゃん!あそこにスズメが死んでるのさっきカラスに襲われてて…怖くて近づけないよー…怖くて近づけないよ…」 「…」
子「きゃあっ汚い!そんなのさわっちゃダメだよ!今スコップ持ってくるから!」
「汚くなんてないよ…」…痛かったよね
でももう大丈夫だよ…
土かたい…これじゃお墓にならない…
嶺治「…ヘタクソ」
「何よ…」
嶺治「ん」
「え?あ…でも…」
おどろくほどやさしくふれる手だった。
もしかしたらほんのちょっとだけいいところがあるのかもしれない
「…このスズメもさ…土に還ったら植物の栄養になってさその植物もまたほかの動物の栄養になって…何度でも生まれ変わるんだよねだからきっとまた会えるよね」大丈夫また会えるだからちっともさびしくないよ こて…
嶺治「…!ちょっと…うわたおれる…オレの前で寝るとか信じらんない…ホント変なやつ…!」
紫子「…私ならあのコみたいに笑えるかしら…自分の命があと1年しかないと知っていても
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作者名:イックー | 作成日時:2017年8月9日 9時