7人の極道。

●宮田 ページ6

『……すげ〜。』




若頭に届いたのは大量のお見合い写真。

うちの組の若頭・藤ヶ谷太輔は


イケメンでスタイルも良くて、強くて。
頭もよくて、色気も半端ない。

誰もが憧れる男の中の男だ。

勿論、俺もその一人なわけで。




って言っても、

俺の今の立場は組の下っ端“舎弟”

組長や若頭のお顔を見る機会もあまりない。

ひたすら、雑用。雑用。




それでも
俺を拾ってくれた組長には感謝しかない。





「みや。」




横尾の兄貴に呼ばれ慌てて駆け寄る。




「悪い。若頭のタバコ切らした。

そこのコンビニで買ってきてくれ。

釣りは取っときな。」



横尾の兄貴は、

俺みたいな下っ端にも
分け隔てなく接してくれる。



『あざっす！行ってきます！！』



90度の角度でお辞儀をして、

渡された一万円札を握りしめ
タバコを買いに外へと出た。



外には満開の桜。









俺は、今日……運命の出逢いを果たす。

●横尾→←◆北山

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