待っていた ページ23
三日月side
俺はいつも通り起き、五条の部屋を出る。
皆ぐっすり寝むっている。こんなにゆっくりと眠れる日が来るとは、あの時の俺達なら思いもしなかっただろう。
前任はいつも俺達を呼び出しては夜伽を繰り返す。
さらに暴力からくる体の痛みで俺達は眠っていられる状態ではなかった。
そんなとき見習いとして杏が来た。
最初は皆信じては居なかったが主の孫と聞き少しずつではあるが信じるようになっていった。
そして前任を封印し本丸は平和になったかのように思えた。が、
奴は復活してしまった。
切りかかり殺そうとしても無駄だった。
幸い前任は審神者部屋で大人しくしているようだったが、いつまでもそうしているわけがない。
今は杏が居ない前任が暴れようものなら俺達の力だけではどうしようもない。
俺は不安を隠しきれないでした。
三「おや?」
そんなことを考えながら部屋を出ると審神者部屋から誰かが出てくるのが分かった。
加州清光だ。
しかも彼は髪や着物が乱れ、目を真っ赤にしていた。
きっと前任に何かされたに違いない。
三「加州、審神者部屋で何をしていた。」
俺は加州に話しかけた。
加「っ!三日月さん、、見てたんだね出てくるところ」
三「ああ、何があった。」
加「とても嬉しいことがあって泣いちゃった、目腫れちゃって可愛くないでしょ?」
そう、加州は返してきた、嬉しいこと?そんなはずがない。脅されているのだろう。俺はそう考えた。
三「よいのだぞ、本当の事を言っても」
加「本当にそんなんじゃないって、本人に聞いてくれば?俺からは口止めされてるから言えないけど、きっと三日月さんならわかるよ、」
正直なところ何をいっているのかよくらわからなかった。
前任の事を笑顔で語るなど、余程の事があったのだろう。
加「俺はなんもされてないからさ、ほらいってきな、“主”のところへ」
“主”?
三「“主”?俺たちの主はAただ一人だ杏の時もそう決めただろう、前任を主と呼ぶなど加州気が狂ったか」
俺たちが杏の事を主と呼ばないのはそれがあるからである。俺たちは前任を封じた後杏を主に迎え入れるか否か迷った。そこで決定したのは“俺たちが主と、慕うのはAだけという事だった。
三「そのこと忘れたのか加州」
加「もー!忘れる訳ないじゃん三日月さん鈍感!いいから早く行きなさい!」
そう、加洲に背中を押された俺は自然と審神者部屋の前に来ていた。
254人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海猫ライアー(プロフ) - 面白いです…!神様達の掛け合いが特に!!更新頑張ってくださいね!! (2017年9月2日 13時) (レス) id: 693a45f20e (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2017年6月18日 22時) (レス) id: 1325570950 (このIDを非表示/違反報告)
来栖 - おもしろいです!とても大好きです、応援してますがんばってください ゙(。_。*)))(((*。_。)" (2017年4月5日 13時) (レス) id: 18cd0ae15f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぅた | 作成日時:2017年3月26日 22時