【ワールドトリガー 】 太刀川慶の妹２

53話 ページ12

漫画途中とかの人はすみません。

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Aはボーダー内をブラブラしていた


太刀川は自分の隊室に残ることになった


歩いていると，後ろから声をかけられる


？「Aちゃん！ちょっといいかな？」


Aは声をかけてきた人物を見て，少し驚く


A「…王子さん………ｺﾞﾎｯ……」


声をかけてきた人物は

王子隊 隊長 王子一彰だった


王子は他の隊員に謎のあだ名をつけることが多いが，何故かAにはあだ名はつけられなかった



A「何かありました？…ｺﾞﾎｯ」


王子はAを真っ直ぐに見る


そして…………………


頭を下げた



突然の行動にAは焦る


A「!?えっ……あの………王子さん…………」


Aが焦るなか，王子が口を開く


王子「僕に戦いかたを教えてください

お願いします」


王子の真剣な声にAはまた驚く


Aは最初にこれを言わなくてはと思う


A「顔をあげてください……王子さん…………」


Aにそう言われ，顔をあげる


王子はまだ少し目線が下に行っている


A「…………どうしたんですか？急に……」



王子は手を握りしめながら，答える


王子「…この間の解説の風間さんの言葉を聞いて，思ったんだ

僕は隊長としての務めを果たしているのかと

それに今までみたいに勝ち続けることもできるのかとか…………

この間の大規模侵攻みたいな時にちゃんと戦えるか，守ることができるのか

不安なんだ…………

だから…………自己満足かもしれない……けど

戦うために誰かを守れるくらいに強くなりたい


だから，弧月とスコーピオンを両手持ちで使ってるAちゃんにお願いしにきたんだけど……

ダメだよね……？」


Aは王子の真剣な表情を見て，内心少し嬉しいと感じる


この人も自分と同じく強くなりたいと思っていることに


A「…私でいいなら…………ｺﾞﾎｯ……」


Aが答えると，王子は嬉しそうにAの手を握る


王子「！本当に?! ありがとう！」


しかし，Aはけど……と続ける


A「…………私が，教えていることは内緒でお願いします………」


Aが苦笑いをしながら，人差し指を口の前に置く


王子はそんな仕草にﾄﾞｷｯとする


それと同時にそれでいいのかと思ってしまった


Aは自分の頬をかきながら，苦笑いする





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続きます

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