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もう1人のマスターと不思議な迷路 ページ10

編入試験当日

魔法界の中枢を担う数々のエリートを送り出してきたイーストン魔法学校
受験者達は杖の手入れに魔法書のチェックなど試験に対して対策を行っていた。

その中で試験官であるクロード・ルッチは異様な雰囲気を持つ二人を見つける。
1人は周りが魔法に関する対策をする中、黙々と筋トレを行っていたり空気椅子で筋トレの本を読んでいた。
もう1人はただボーッと空を見ていた。
クロード・ルッチは思った、「いやせめて何かやれよ」と。


「いやー試験ってどんなのだろ」

『頑張りましょう』

「うん」


「初めまして諸君」


突如響いた声に受験生達はどこから声が聞こえたのかとざわつく。
火の中から出てきたのはクロード・ルッチ。


「クロード・ルッチ!」

「次にくる魔法使い今年度第7位に入ったあの!?」


受験生達から聞こえるルッチについての言葉に本人はとても満足そうな笑みを浮かべていたが、一部違う言葉も聞こえてきた。


「わざわざ火の中から出てくるとか熱そうだな」

『7位……これは喜んでいい数字なんでしょうか』

「(あいつらは絶対落とす!)」





「ではさっそく1次試験を始める。全員席につけ」


受験生達は辺りを見回すが、席などなかった。
しかし、ルッチが杖を取り出すと地面から机、上空から紙とペンが落ちてきた。
これには受験生達も歓喜の声を上げる。


「最初から準備してある部屋に連れてってくれればいいのに」

『確かに。非効率的に感じてしまいます』

「(殺す)」


ルッチは一瞬殺意を湧いたが、この編入試験は突破率3%
2人には無理だろうと決めつけていた。


「制限時間は30分!それでは始め!」


そして何よりこの答案用紙の厄介なところは文字が動くこと。
問題自体は容易だが、ルッチの魔法がかかっているため、この試験の合格基準は魔法を解き整列させること。

遠くから見守っていたレグロとブラッドは「「 無理かも 」」と口を揃えた。


「動かれると困るんだけど」


それでもワサワサ動く文字にマッシュは羽根ペンを真っ二つに折り机の上に落とした。
そして脅すようにもう1回言う。
その結果、文字はピッシリと綺麗に整列した。

一方、Aも


『…動かれると困ります』


羽根ペンを置いて答案用紙に人差し指を向ける。


(イング)


ᛜとルーン文字を刻めば文字はすぐさま綺麗に整列した。
(イング)は目標の達成を意味するルーンである。
こうしてAは無事に突破したのだ。

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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時

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