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「ナルコムパス!」
ブラッドが放った魔法は彼が魔法局直属の警備隊時代にドラゴンを追い払ったとされる魔法
しかし、そんな魔法をマッシュは蝿をたたき落とすかのように払った
これにはブラッドも「え、なんで?」みたいな表情になった。
「だがこれはどうかな!?ナルコムパス・ディアゴルス」
先程よりも出力の大きい魔法を放ったが、今度はAがマッシュの前に現れ、アステリオスの巨斧を振り下ろし魔法をたたき落とした。
『(一生出てこられないようにアステリオスさんの宝具で迷宮に閉じ込めるか……)』
どうするかと悩んでいると身体の前にマッシュの手が現れる。
「僕がやるよ。ちょっとムカついてるから」
『では、お願いします』
Aは巨斧を手元からなくし、レグロの元へ駆け寄った。
『レグロさん大丈夫です』
「っ、A……」
Aはすぐさまアスクレピオスのスキルである医神(EX)で治療にあたった。
レグロは俯き「すまない…」とこぼした。
「マッシュとAをこんなヤツらに巻き込むわけじゃなかったんじゃ……」
『…私は”父”という存在があまり分かっていません』
レグロはAの言葉に耳を傾ける。
Aは思い出す。
実父は生まれた時からおらず、顔や名前さえ分からない。
拾ってくれた養父であるマリスビリーには力や衣食住を与えてくれたことで大きな恩もある。
だが父親らしいことというのは分からないが、多分なかったとは思う。
『それでも私とマッシュさんを守ろうとしてくれたレグロさんの姿は誰がどう見ようと”父親”の姿だと思います』
「……っ、ありがとう…」
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どうやら、マッシュの方も終わったらしくブラッドは座り込んでいたが突如笑いだした。
「取引だ、ガキ共」
宗教色の強いこの国では年に一度、最も優秀な学生を神に選ばれし者として崇める【神覚者】というものがある。
魔法学校に行って【神覚者】に選ばれれば、世間も認めることになる。
ブラッドはそれに付属する金品や権利も貰えればいいという。
レグロは耳を傾けるなと言うが、簡単にも行きそうにない。
断ることになれば、ブラッド達魔法警察が追うことになる。
彼らが追うということは国が追うのと同然。
どちらを選ぶにしても険しい道のりしかなかったのだ。
「のった」
『のります』
二人は同時に解答を出した。
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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時