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※若干オリジナルの詠唱入ります。
『この灯りは星の希望』
Aの手に現れたのは1つの剣。
その剣は風を纏っているが少しずつその風は解放されるように晴れていく。
『地を照らす命の証』
ひとつひとつの光が剣を包み込んでいく。
その姿は幻想的で儚くも、どこか強かさもある。
『その身に刻め!』
両手で握られた剣はゆっくりと頭上へ振り上げる。
その動きでさえどこか魅了されそうになるほどの美しさであった。
『
両手で構えられた剣は大きく振り抜く。
剣に集束された光の波は簡単には防げないほどの斬撃となる。
セルは真正面からその斬撃を受け止めきれず黒い手ごと空間へ押し込まれて行った。
その斬撃は空間のみならず全てを破壊しそうな程である。
斬撃が放たれたあとのその場は静寂に包まれる。
その場にいたアベルはAの存在に脳が焼かれそうになった。
先程対峙したマッシュとは違った異端さを元々彼女から感じていた。
しかし、その異端さを今、目に焼き付けられる。
剣を振り抜いたAは懐かしさと苦しさを同時に感じる。
手元を見れば元々あった令呪が一画無くなっていた。
恐らく自分自身に魔力を送り込ませ増強されたのだと分かった。
苦しげに息を吐く。
握られていた剣は光の粒子と共に消えていく。
「Aちゃん、大丈夫?」
『っ……マッシュ、さん』
「うん。僕だよ」
『すみま……っ、がァッ…!』
全身に走る痛みにAは悲鳴を上げる。
無理もなかったアビスとの戦闘後、セルとの戦いにてかつての魔術師から奪った魔術回路と己の魔術回路を無理矢理繋げた上にドクターロマニから止められていた宝具をその身で使ったのだ。
身体に無償の対価などなかった。
「Aちゃん!?」
「Aちゃん!しっかりしてください!」
『すみ、ませ………』
倒れそうになる身体をマッシュが受け止める。
近くからレモンやフィン、ドットの声が聞こえるがそれさえも少しずつ霞んでいく。
「Aちゃん!!」
普段のマッシュからはあまり聞かない強い声を最後にAの意識は落ちた。
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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時