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「僕のジャマをするからだ。お前ら全員後悔…」


しかし、そんな魔法具など彼の前では無意味に等しい。
なぜならマッシュ・バーンデッドは魔法が使えないのだから。

彼が蹴り入れたことで魔法具の鏡は壊れ青年の顔面へとめり込む。
その瞬間見ていたドット達は唖然とした。


「(まほ……)」

「(まほ……)」


そしてその瞬間コンマ数秒の間。
彼らは今までのマッシュのことを思い出す。
そういえば魔法と言いながら魔法を使う素振り見せず全て拳や蹴り、筋肉で全て解決していた気がした。


「今までのは魔法じゃなかったってこと?」

「その身ひとつで?」

「それはそれでおかしくない?」

「もうファンタジーじゃない?」

「ファンタジーだろ、もうそれは……」


これには唖然とした表情でアベルも呟く。

しかし青年自身にダメージは入っておらず気にしていないように手をパッパッと振り払う。
手の甲にある印を見たことで青年はある確信をした。
確信したことで青年は撤退を決めた。
正直言って収穫は多くあった上にこれ以上彼らに関わる理由が今無くなったのだ。

空間ごとひび割れるように割れそこから黒い手が現れる。


「今日は思わぬ収穫だ……君たちに出会えたからね
僕の名前はセル・ウォー。」


大きな黒い手によって少しずつ彼は空間へ入っていく。
けど、Aは許せなかった。
なら一発くらいお見舞いをしてもいいような気がしてきた。
これは前の世界の先輩たち(藤丸立香と虞美人)から教わったことだ。


『マッシュさん、後ろへ』

「Aちゃん?」


令呪が顕になった右手を強く握る。
今ならできる気がする。
英霊(サーヴァント)の真の力を引き出すことに。


『"共鳴開始"』


Aが詠唱を開始する。
彼女の身体はマリスビリーによりカルデアに保管されている霊基と共鳴されている。
それにより今までAは英霊(サーヴァント)達の力を借りていた。

しかし、それはあくまで半分の力に過ぎなかった。
彼女の身体の崩壊を心配したドクターロマニが"宝具"を発動しないようAに伝えていたのだ。

半分英霊に近いとはいえ、彼女の身体そのものは元は人間。
耐えられることなど難しかったのだ。

身体の中にある魔術回路が巡り廻る。
今まで共鳴出来なかった他の魔術回路とも繋ぎ共鳴する。
とてつもない痛みが走るがどうでも良かった。

その瞬間Aの身体に魔術回路が浮かび上がる。


『我が騎士王、私に力を貸してください……!』

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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時

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