・ ページ42
地面を蹴り浮き上がったうちの石の1つを蹴る。
石は青年に当たったかと思われたが当たっておらず余裕そうな表情で石を舐め上げる。
「お前も容赦なく殺しちゃうぞー僕は」
「え、なんで石舐めてるんですか
まぁ……Aちゃん達病院に連れてくんでジャマするならボコボコにしますよ」
『っ、マッシュさん』
「Aちゃん」
彼は振り返り青年に向けていた殺気とは変わり、柔らかな雰囲気を見せる。
Aは痛みと悔しさで顔を歪める。
いつもこうだ。自分が何か足りないとき
それにいつも鼓舞される。
『(このままでいいの……?)』
自分自身に問いかける。
いつもAは誰かに命令されないと動けなかった。
前の世界でも特異点を修復、異聞帯では空想樹を切除する。
そういった目的で動いていた。
なによりもとより養父であるマリスビリーから自分の使命はカルデアのために動き、戦い、使命を全うすること。
じゃあ今はどうすればいい。
カルデアもいない。
守るべき人達もいない。
否、守るべき人達はいる。
だが彼らのために戦うのはいいのか、矛盾してはいないか。
否、矛盾などしていない。
なぜなら自分は■■■のだから。
守るべきは自分がこの世界に来た時に助けてくれたマッシュ。
衣食住だけでなくこの世界のことを色々教えてくれるレグロ。
最初の出会いは最悪でも学校に通わせてくれたブラッド。
そして初めて通う学校で出会ったランス、フィン、レモン、ドット達。
そうだ。答えは簡単だったのだ。
自分はカルデアのために
なら今はマッシュ達のためにこの力を使えばいいのだ。
気づいたらAは痛む身体を無視し、走りだしマッシュの前に立つ。
目の前には炭素の塊が無数の棘となり襲ってくる。
[そうだ。魔術師とはなにか]
『"共鳴開始"』
[【根源】へ至ること渇望しそのために魔術を用いる]
『"共鳴成功"』
[貴様は魔術師だ。ならその力は己自身で用いよ]
『"分解開始"』
その瞬間背中に3つの手が添えられ前へ押し出される。
黒い手袋に覆われた手は棘に触れた瞬間から崩れるように無くなっていく。
「な、なぜだ!?」
『…話は変わりますが、"粉塵爆発"はご存知ですか?』
Aは指で銃を作るような形作り青年へと向ける。
右手の人差し指から電撃が発射されそれは少しずつ火花を散っていく。
その火花大きくなり次の瞬間青年のところで大きな爆発を起こした。
270人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時