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森の中を歩きながら、Aは森サソリを狩っていた。
一人マッシュのことを心配しながら歩いていると前方から生徒が2人、Aの前に立ち塞がる。
『…何か用ですか?』
「お前がA・アニムスフィアだな?」
『そうですが』
「銀の
「渡せば見逃してやる」
『はぁ…』
脅迫とも受け取れる言葉にAはぼんやりと受け答えしていた。
奪うならわざわざ声をかけずとも背後から殺すなりして奪うのも一手だが、優しい人達だな…と考える。
「どうした。銀の
『渡しませんが』
「……なら力づくで奪うだけだ!」
生徒達が杖を震えば、岩の巨人、周りの木がAを襲いかかろうとする。
その瞬間にAは動く。
投影魔術を使い黒鍵で岩の巨人へ投擲する。
魔力を込めた黒鍵は大砲並の威力が伴い、岩の巨人はすぐさま崩れ落ちた。
木がAを拘束するが、手が空いていればこっちのものだ。
『
指でなぞれば火はすぐさま木を燃やす。
全てを燃やし尽くす勢いのまま、木は沈黙した。
『攻撃対象…沈黙。次は…』
Aがレアン寮の生徒へ目を向ければ2人は怯えたように杖を振るおうとするが、その瞬間でさえAには好機だ。
『すみません』
Aの両手が2人の顔を掴めばその勢いのまま地面に叩きつける。
後頭部を思いっきり地面に叩きつけられたため脳震盪を起こす。
2人が何を発せず黙ればゆっくりと立ち上がる。
『頭打ったので軽い脳震盪だと思いますけど、酷ければ保健室をオススメします』
また森サソリ退治に戻ろうとするが、銀の
絡まれたので迷惑料として貰うことにした。
少し時間をかけたが、その手には3枚の銀の
『これで4枚』
あと1枚で金か…と考えている時、森の奥からAに向かって何かが突進してくる。
額には四角い石__銀相当の森サソリだ。
『ああ、良かったです』
Aは手の広げる。
そこには惑星型の光球がいくつも現れる。
軽く上に上げれば、光球は1つになり地面にへ向けて衝撃波が生まれ、サソリは額の石だけ残して塵も残さず消滅した。
地面に落ちている四角い石を拾い、懐にしまう。
『貴方のおかげで銀の
Aは綺麗なお辞儀をしてその場を去る。
とある青年は過去、こう思った。
「A・アニムスフィアは1番魔術師に遠く、1番魔術師に近い人間だ」と。
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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時