もう1人のマスターと魔法界【MASHLE】【Fate/GrandOrder】

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「信じられない…全く同じ効能を持っている」

「わーい、わーい」

「すごい…本当にAちゃんの言ってた通りだ」


教師の元へ行き、鑑定魔法を使えば見た目は全く違えど仲間は教科書通りの効能と同じであった。
これにはほかの教師も驚いていたが、「なぜシュークリーム？」と疑問ばかり浮かんでいた。


「見た目は違うが、効能は全く同じ…まぁ良しとしよう」

「ありがとうございます」

「良かったね！マッシュくん！」



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前を歩くマッシュとフィンを見てから、ランスはAに問いかける。


「なぜ、効能は同じだと思った。見た目はまったく違うのに」

『……固定観念の話ですね』

「固定観念？」

『AとBというものがあるとします』


Aは綺麗な剣。
Bは貴方が使ってきた少し年季の入った剣。
さて、あなたは戦う時にどちらの剣が優れているのか。


「Aだな」

『その考えは』

「年季の入った剣はすぐに壊れるかもしれない、だとしたら戦闘中に武器がなくなる」

『つまり、そういうことです』

「なに…？」

『確かに見た目はAの方が綺麗です。でもBは長く使っていたことで手に馴染み動きはそちらの方がいいかもしれない。
でも、Aは綺麗であることで長く使えるかもしれない』


つまり、固定観念は心中にある凝り固まったイメージ。
人間は固定概念を強く持つことで狭くなった視野や思考ではそれ以外のことに目を向けなくなる。
考え方によってはパターンは無限化することも可能だ。


「……なるほどな。今後気をつけよう」

『教訓の一部として受け取って頂ければ充分です』

「そうだな。今後の糧とする」

『(意外に素直な人…)』


先程までとは違い柔軟な思考を取り入れようとしている。
Aはランスの人となりが少しわかった気がした。

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