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もう1人のマスターと似た声の主 ページ16

※作者は原作60話までしか読んでないのでキャラの奥深くまで理解していない可能性があります。
ご了承ください。



イーストン魔法学校での生活は前の世界と異なり、初めてのことばっかりで少し慌ただしかった。
前の世界では、ギリシャの大英雄のアーチャーや中国の三国時代の有名な英霊の依代となった先生から色んなことは教わっていたが、学校は行ったことがなかったので新鮮な体験であった。

鍵開けの呪文や箒に乗るなど前とは違った感じに困惑もしながら新鮮な感覚であったが、最近、マッシュが同級生のロイド・キャベルという青年に絡まれているのを見て心配になったが、本人は特に気にしていないようだった。


学校生活が少し経った頃、Aは街へ買い物に来ていた。
慣れない学校生活でマッシュもキャパオーバーで思考停止になってもおかしくないかもしれないな、と彼の好物であるシュークリームを作ろうと思った。
そのため、おひとり様二つまでと書かれていた貼られていた蜂蜜を目当てに街の中を歩いていた。

前々からマッシュと抜け出すように街へ来ていたが、今は偽物とはいえアザがあるため堂々と歩くことができる。


『(ブラッドさんに感謝しなくては)』


そうこう考えているうちにお目当てのお店にたどり着き、中へ入っていく。
扉を開けて目の前に本命と言わんばかりに、【おひとり様二つまで】と書かれた張り紙と籠の中には限定の蜂蜜が二つあった。

ちょうど二つあったため、『(良かった)』とAは内心安堵しながら蜂蜜を二つとる。
あとは、シュークリームの材料を探さなくてはと歩き出すと後ろから「売り切れか…」と少し切ない声が聞こえた。

前の世界で沢山聞いてきた。
私に”人間”を、”感情”を、”生きる”を教えてくれた。
大切なあの人と同じ声に心臓が早く動く。

思わずその声に振り返る。
振り返った先にいたのは、白髪の男性だった。


『(立香さん(あの人)じゃ、ない……)』


どこか悲しくなるような、でもこの肩身が狭い世界にいなくて良かったという安堵で心がぐちゃぐちゃ掻き回されるような感覚だった。

だけど、どこか辛そうな声が重なって思わず近づいてしまった。


『あの、すみません……』

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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時

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