もう1人のマスターと魔法界【MASHLE】【Fate/GrandOrder】

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試験官であるルッチに対しての行動に、受験生や見守っていたレグロやブラッドは驚愕、ドン引き、なんか見慣れた感じと多種多様な反応だった。


「だ、だまれ！お前らの言うことなんか…」

「静まれ！！」


上空から聞こえたのは叱責にも、一喝にも聞こえる声だった。
その声に誰かが「ウォールバーグ校長」と呟いた。


「今から最終面接を始める。これより先はワシが試験を監督する」

「校長…なぜここに…」

「ルッチよ…お前はあとでワシの部屋へ来なさい」


その言葉を聞いた瞬間、ルッチは絶望したように膝から崩れ落ちた。


「それでは早速1人目といこう」


マッシュの周りに魔力が集まった瞬間、マッシュはその場からいなくなった。

Aは『(面接…初めて受けるかもしれない…)』とぼんやり考えていた。
その時近くにいたレモンに話しかけられる。


「あの……！」

『…？はい』

「貴女はマッシュ君のなんなんですか？」

『……』


なぜかは知らないが、少し強めの言い方…敵対するような視線………。
自分がマッシュと不貞行為を働いていると思われているのだろうか…と考える。
だがAはぼんやりとした表情のまま答える。


『家族です。血は繋がっていませんが』

「…！では、未来の家族ですね！」

『はぁ…、なるほど？』


Aはレモンに手を握られ感激されたが、本人はよく分かっていないように頷く。
レモンは「義姉妹になりますね！よろしくお願いします！」と嬉しそうにしている。
よく分からないが、本人が嬉しそうなのでAは『はい』と答えた。


〖次、A・アニムスフィア〗


どこからか声が聞こえた瞬間、Aはその場からいなくなりとても拾い場所に転移させられていた。
目の前には先程のウォールバーグ、周りには恐らく教師と思われる者たちがいた。


「それではA・アニムスフィアの最終面接を始める」

『よろしくお願い致します』

「まず最初に我が校を選んだのか聞こう」

『…神覚者となり、今の(・・)家族と平和に暮らして生きたいからです』

「(今の(・・)…やはり、この子は)」

「先程と同じ答え…」

「つまらない、答えにもなっていない」


周りの教師からは不評のようだが、ウォールバーグは気にしていないようで、優しい笑みを浮かべながら「よいよい」と答える。


「君は見た目に反して相当な場数を踏んでいるようだ。冷静な判断力や能力もある」


どこか先程と違う雰囲気にAは指先をピクリ、と動いた

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