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もう1人のマスターと死の人形 ページ12

ゴールという場所に到達したのではなく、壁を突き破って到着したマッシュ達に周りの受験生達は「帰れ」とブーイングの嵐だった。
一部は「迷路とは一体…?」と哲学じみていたが。

しかし、そのブーイングに耐えきれなくなった金色の髪の少女は「やめてあげてください!!」と叫んだ。


「彼は悪くないんです!!」

「やめろっ!」


そんな少女の声に反応したのはマッシュや受験生ではなく、試験官のルッチだった。
脅すように少女に言葉を吐くルッチの姿にAも流石に『(何かある感じ)』と気づいた。


「私が意図的にゴールに行けないように邪魔したんです。ルッチ先生に言われて…」


少女はマッシュを足止めしたら合格させてやると、少女の家は貧乏で家族のために必死だったようだ。
そんな少女__レモン・アーヴィンを助けたマッシュはこう言ったそうだ。


「僕と結婚してくれって…」

「いや言ってないけど」

『これはどちらの方が正しいんですか?』

「僕は言ってない」


マッシュはレモンを助けた時に「怪我痛むならおぶっていくけど」と言った。
その時、彼女は「重い(精神的に)ですよ…?」と言ったが、マッシュは「重い(精神的に)」を「重い(物理的に)」と捉えたのだ。

これは言葉が足りないのか、理解が及ばなかったのかと考えたが、考えたとしても平行線上しか進めなさそうなためAは思考を放棄した。


そして、とうとうルッチは認めたのだ。


「私は試験官だ。気に入らないやつを落とそうとして何が悪い?」


彼は嫌悪しているのだ。
Aやマッシュ、レモンのような者は底辺の人間は高貴なイーストン魔法学校にはふさわしくないのだと。

ルッチの暴言は止まらなかった。
レモンの頭の悪さは親譲りなどと蔑んだ。


「私は私の判断が間違っているとは思わない。お前たち二人とそこのお前も不合格だ」


マッシュとレモンに引き続き、指名されたのはAだった。
レモンは焦ったようにAの方を見るが、彼女は気にしているのかいないのか全く表情が変わらなかった。


「文句があるなら私に楯突くか?イーストン魔法学校のエリート教師であるこの私に」


ルッチが杖を構えれば少しずつ魔力が集中していくのがわかる。


「もっともそれができたらの話だがな!!」


その瞬間、マッシュはルッチの杖を折り、Aは戦斧つきのワルサーP38をルッチの首につきつける。


「言いすぎですよ、先生」

『動かないでください。引き金を引いてしまうので』

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天どん(プロフ) - アカツキさん» わぁぁぁあ😭😭😭ありがとうございます!!「面白い」という言葉だけで寿命が伸びてます😭😭😭少しずつですが頑張っていきます!! (3月31日 19時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - この作品すごく面白いです!!更新頑張ってください (3月31日 19時) (レス) @page2 id: f577ddf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - 紅琥珀白桜さん» ありがとうございます!!この作品と出会ってくれたことと一気に読んでくれたことに感謝いっぱいです😭少しずつの更新ですがよろしくお願いいたします!! (3月31日 16時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)
紅琥珀白桜(プロフ) - 今日見つけて一気見しました、面白かったです!更新待ってます! (3月26日 23時) (レス) id: ec130343fe (このIDを非表示/違反報告)
天どん(プロフ) - なめこ汁さん» ありがとうございます!本当に少しづつになっていますが頑張っていきますので何卒!! (3月23日 11時) (レス) id: bd657ac435 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天どん | 作成日時:2024年1月8日 0時

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