5話 ページ6
Noside
“カバディ“という発声“キャント“は無駄に大声を出すことが有効な訳ではなく常に安定した声量であることが重要。
宵越はタッチを狙う瞬間のみ声が大きくなりがちだった。つまり、“キャント“で行動を読まれ先回りされていた。
そして宵越はあえて不安定な“キャント“をフェイントに使う。
しかし、井浦はそれを避けた。
「惜しい……俺を狙ったのは失敗だったね」
『(“キャント“はヨガの呼吸法と同じく自然で安定させるべきもの。そう気づいてもあえて逆を行く考えは慶君も同じ。)』
「1つ目“
面白かったよ、“二重“の仕掛け。でもそれじゃ
『(いや、違う!!)』
「ストラグル入った!!」
宵越の脚を捉えたと思った井浦だったが、彼の右脚は伊達の脚に触れていた。
最初から宵越は伊達を狙っていた。
「止めろォ!!」
『凄い…』
「(無駄だ!!ああならないように帰る足てま蹴ったんだ！追いつけるハズがない!!)」
しかし、中央線へ戻ろうとしている宵越のシューズの紐が外れてしまった。
『あ』
「ん!?」
「……!!」
「カバディ……(見たか!!初勝利＿＿)カッ……」
“カバディ“と言おうとしたその時、解けた靴紐を踏んでしまいバランスを崩したまま大きな音を立ててその場に倒れた。
「大丈夫か!?すげー音が……」
「ぐぐ……(し…しまったァ＿＿!!自陣に帰れてない!!)」
誤魔化すように右手を自陣に入れた宵越だったが、その現場をAと畦道はしっかりと見ていた。
しかし、Aは宵越の傍に行きしゃがむ。
『……大丈夫？どこか怪我した？』
「あッ、ああ問題ない……！1人で転ぶなんて久しぶりだから驚いただけだ……」
「しかし、脚でタッチしてくるとはな……」
「ちゃんと自陣に帰れたのかなぁ？見えなかったけど……」
「あ……あたあた当たり前だ!!俺はちゃんと…」
「入ってたべよ。やっとな、少しずつ入ってきた感じだ」
『「………？」』
畦道の含みのある言い方に疑問が走るが、井浦は「しゃーないね」と言った。
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
