39話 ページ41
Noside
「カバディ……!!」
笛を鳴らそうとした審判が止まる
倒れた反動で上がった宵越の足が、偶然 守備2人のキャッチを遅らせた。
瞬間＿＿＿3人に捕まった六弦が立ち上がり辛うじて進んだのは半歩にも満たないわずか10数センチ。
『いや、あの距離………！』
「倒しちゃダメだ!!」
それに気づいたのは何度も戦った王城、そして選抜で彼らを見てきたA
「(帰るのだ……心さえ…心さえ折れなければ……)」
伸ばした手を掴んだのは先程まで胴体を捕らえていた井浦だった
「作戦、仲間、両手……俺の全てとお前の腕1本……割に合わねーよな」
「カバディ……」
「(残酷だぜ。結局 実力の差を痛感させられた。……
それでもオレがもがき続けるのは……きっとつらいこと以上に……カバディが面白れーからなんだろう)」
『慶君！』
「井浦ァ!!」
「慶!!」
「カバ……ディ……………カバ………」
「と…止めた」
すぐさま攻撃に行こうとしたその時ホイッスルの音が響く
「奏和、攻撃失敗!!能京、1点獲得!!
同時に……タイムアップ！試合終了です!!」
「………」
「な……」
「……試合……終了…？」
『………負けた…』
“試合終了“という言葉に納得しなかったのは宵越。
「50秒あったんだぞ!!キャントがそこまで続くハズが………」
「やめよう宵越君。自分でも分かってるだろう？50秒のキャントがない訳じゃない
僕達のミスだ。焦らなかった事が……敗因なんだ」
「六弦が倒れた時、
『どんな凄い人でも……時間には勝てない』
「時間の使い方を参考にさせてもらったぞ」
宵越は悔しげな面持ちで歯を食いしばる
「……いつだ…」
『…？』
「大会はいつだ？」
その言葉に全員が唖然とする。
しかし高谷だけは面白そうに笑った
大会は3ヶ月の8月。
王城、井浦達3年にとって最後の大会となる
「32対31!! 勝者、奏和!! 礼!!」
「「 ありがとうございました!! 」」
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
