10話 ページ11
Noside
翌日
「カバディ!!」
「1!! 3!!」
「あっ……」
『(1と3……サインかな)』
宵越が畦道にぶつかったと思われたが、宵越のミスではなく畦道のミスだった。
「悪りぃヨイゴシ!!」
「よく聞いとけバカヤロウ!!」
『(今の畦道君のミス……になるの？)』
そして、今日の結果は5ー15で2年組の勝利となった。
「……おし、行くか。」
「早えーべよ！ちょっと待ってって!!」
「今日もこれからサインの練習か？」
先を行く宵越を追いかける畦道に声をかける。
畦道は笑顔で「他の先輩たちにはナイショすよ！」と言う。
「内緒も何も目の前で使ってたらわかるよ。宵越の入れ知恵かな？」
そしてたらサインは二人で考えたと答える。
サインのおかげか最初よりも点差は少しずつ縮んでいる。
「おら最近気づいたんすけど……ヨイゴシの一番すげぇ所はもっと別ントコっすよ！」
笑顔で話す畦道は「お疲れっした！」と言ってその場を去った。
井浦はAに「どう思う？」と聞く
『曲がりなりにも全国で戦ってきた宵越君のことだから、あの数字のサインだけじゃない気がする。』
「だよな、まだ何かあるはずだ」
『でも慶君はもう分かってるんでしょ？』
「クク……それはAだって同じだろ？」
『まぁ、外から見てると見えないことも見えるしね』
「明日も楽しみだな」
『うん』
・
・
・
「二年チーム先攻で試合開始！」
「さて……後輩君たち。今日は何をしてくれる？」
攻 二年チーム 攻撃:水澄
守 一年チーム 守備:宵越＆畦道
以前、宵越は守備のコツを水澄と伊達に聞いていた。二人が出した答えは”追い込み漁”。
つまり”守備の1人が攻撃手を引き付けている間に、他の守備が攻撃手の逃げ道を潰す”ということ。
宵越は自ら囮となり攻撃手を引きつけると話した。
しかし、引きつけると言っても宵越と水澄の距離はあまりにも近い。
「カバディ………!?カバディ!!」
その距離でも宵越は素早く回避した。
彼は自分を囮として
「(普通、囮でもあそこまで近づけない……化け物じみた芸当だな)」
「カバディ……」
「5!!」
「おう！」
「(げぇっ、サイン!!畦道も避けるか！)」
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
