ヒョン、僕達の関係を壊さないでください (ページ3)

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～ユニョンside～

Aちゃんと出会ったのは2ヶ月ほど前。

オフの日にフラっと1人で散歩をしていると、いつの間にか知らない通りを歩いていた。

そんな道に迷っていた俺を助けてくれたのがAちゃんだ。

｢どうかされましたか？｣

エプロンを着けた女性が、こちらに向かって歩いてくる。

優しく向けられた笑顔に、
一目で心臓がトクリと音を立てた。

｢道に迷っちゃったみたいで..｣

｢ここの通り分かりにくいですよね｣

そう言いながら通りの向こうを指さす。

｢あっちに向かって歩いて行ったら右手に花屋があるので、そこを曲がってください。そしたら大通りに出れますよ。｣

｢ありがとうございます、助かります｣

とても丁寧で親切な対応に嬉しくなる一方、iKONのソン・ユニョンであることに気づかれない寂しさ。

いや、キャップかぶってマスクしてたら分かんないと思うけどさ。

...てかまずiKON自体知らないかもしれないな。

｢じゃあ、お気をつけて｣

そう言って去っていく彼女の背中を見送る。

すると彼女はあるオシャレなカフェに入っていった。

Tes House

どうやら彼女はここでアルバイトをしているようだった。

人の少ない通りでお客さんも多い訳では無い。

俺がここの常連になるのは、言うまでもなかった。

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え？なんで名前を知っているのか、だって？

ここの定員さんは皆胸に名札を付けていて、彼女の名札にはAと明記されていたからだよ。