【ツイステ】俺は貴方の子犬です (ページ30)

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レインの謎ページ30

「ー！」

この声は...

「A！」

A「ご主人！！」ガバッ

ガァン！！！

勢いよく起き上がりすぎてご主人の頭に激突してしまった

レオナ「今の音...人間からする音じゃねえ...」

クル「う...ん...Aは昔から石頭だな...」

ご主人の頭は少し腫れている

A「ご主人！すみません！」

クル「いや、大丈夫だ。そんなことより無事で良かった」

ご主人の笑顔を見るとこっちまで笑顔になってくる

レオナ「ほかの奴等は全員帰った。さて、お前の話を聞こうじゃないか」

A「俺の話？」

レオナ「お前、レインか？」

A「レインなんて人知りませんし、俺はご主人に名前をつけてもらうまで無名でした」

レオナ「じゃあ父親がレインって名前か？？」

A「父親は居ません。あの、レインって誰ですか？」

レオナ「...俺の側近だった奴だ。5歳までだがな。写真見るか？」

そう言って写真を渡してくれる

そこに写っているのは確かに俺だった

だが、黒い髪に肩より短い髪で、レオナ寮長と同じような耳が生えていた

レオナ「こいつは黒豹の獣人で、俺が生まれたときからずっとそばにいて、唯一俺を認めてくれる奴だった。俺が5歳位になっていきなり行方不明になった。」

クル「5歳といえば、Aが生まれた年だな...まさか」

レオナ「A。お前はレインの息子だよ」

頭に衝撃が走る

ずっと父親は居ないと思っていた

だからご主人を尊敬しながら、父親と重ねていた

もう一度写真を見る。

俺と全く同じ顔の人

俺は父親似なんだなと下らないことを考えてしまう

レオナ「お前の...母親はどこだ？そいつはレインの場所を知っているのか？」

A「分からない。母親は俺を嫌っていたし、俺もあの人を嫌っていた。それに俺は...」

あの塔から逃げ出してきたのだから