【ツイステ】俺は貴方の子犬です (ページ17)

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後悔！！ページ17

フロ「ジェイドいねーなー」

二年の廊下で先輩がうろうろしている

クル「リーチ弟！何をしている！」

ご主人の声が聞こえる

フロ「あー！イシダイ先生だー！」

ご主人をふざけた呼び方をした先輩に怒りを覚えた

A「ご主人をそんな風に言うな！」

腹蹴りを食らわせる

先輩もそうくるとは思っていなかったらしく、俺を手放した

クル「A！！」

地面に落ちる前にキャッチしてくれる

フロ「あ、やべ」

クル「放課後...必ず！...実験室に...来るように」

かなり怒りを抑えているのがその場にいた誰もが分かる

流石の先輩もふざけた態度を取ることは出来なさそうだった

そのままご主人は俺を医務室に運んでくれた

A「えっと、ご主人」

クル「何だ？俺の子犬？」

優しく手当てしてくれるご主人を見て何だかほわほわしながら先輩の事を思い出す

A「さっきの先輩、俺に興味を持っただけだと思うので、あまりきつく言わないで欲しいです...」

ご主人がこっちを見た気がした

が、返事も何もなく、ただただ時間が過ぎていった

何を話すべきか考えていると、ご主人が首輪を触った

A「ご、ご主人？」

ご主人が何か呪文を唱え始める

何の呪文かは分からなかったが、ご主人の顔が、何だかとても怖く感じてしまった

クル「よし」

呪文を唱え終わったご主人の顔が、あまりにも優しくて、思わず涙が出てきてしまった

クル「！？Aすまない。怖い思いをさせたな」

首をふって否定するが、ご主人はぎゅっと強く、優しく抱き締めてくれた

温かい。人の温かさだった

カーンカーンカーン

授業の始まりのチャイムが鳴り響く

クル「この時間はここで休んでいろよ」

こくこくと頷けば、ご主人は医務室を出ていった

クルーウェル視点

やってしまった

教室に早足で向かっている間、後悔しかなかった

Aを泣かせてしまった

Aの返事を聞いてやれなかった

一番後悔しているのは首輪に呪文をかけてしまったことだ

Aに悪意、または触って欲しくない奴が近寄ったとき、壁が出来て、近寄れないようにした

触って欲しくない奴なんか、俺が触って欲しくない奴だからAが仲良くなりたい奴との間に壁が出来るかもしれない

今まで俺はあいつを拘束しすぎたのではないかと思い、学園に入れた

なのに学園で浮く事があったら俺の責任じゃないか！

あいつは小さい頃にあんなこと(・・・・・)があったのだからもう少し抑えないといけないな