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道枝side
春の松竹座があと数日で千穐楽を迎えるある日
マネ「おい、道枝、今出るなよ」
いつものように裏から入ろうと思ったら急にマネージャーさんに止められた
道「どうしたんすか？」
マネ「ほら、あれ、ファンだろ？」
道「？」
俺たちのポスターの前で止まっている女の子
あぁ〜なるほどね笑笑
でも、
道「なんか、雰囲気違うくないすか？」
マネ「まぁな、珍しいタイプだな笑笑」
白の大きなトレーナーには大きなニコちゃんの絵
下はジーパンで
髪はふつーのポニーテール
化粧も何もしてない顔
飾ってない姿
最初は、ほら、ね？笑笑
ふわふわしたかっこの子が多いから、なんか、不思議だな〜って思った
最初はほんとにそれだけだった
マネ「なぁ、あの子誰かの彼女か？笑笑」
道「え？なんでですか？」
俺は人の恋愛に介入するようなタイプじゃないし、てか知らないし笑笑
でもそんな風にいうマネージャーさんの言葉がやけに気になった
マネ「ほら、あの子、なんか切なそうだよ、顔が」
道「ほんとだ…」
なんだ？なんだこの感情？
なんでこんなにも…
道「ちょっと行ってきます！」
マネ「え？あっ、おい！待t」
そんなマネージャーさんの言葉を聞かずに俺は
ポスターの前で立っている君の元へ
向かったんだ
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作者名：いちごチャン | 作成日時：2020年8月1日 20時
