i・ko・i [12/25更新] (ページ35)

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結婚する前でよかったんだよ？結婚してたら恥ずかしいじゃない。

新婚早々、他の女に寝取られました。しかもそっち妊娠させて夫はそっちを選びましたとか。
そんな相手だと見抜けなかったの？バカじゃない？って、私が友人の立場なら思うよ。

ソッコー籍抜いて、総務部に事務処理増やしちゃってさ。お祝いしてくれたのにごめんなさいって頭下げて、みんなに腫れ物に触るように気を遣われて。
そうなる前だったからよかったの(笑)。

吹っ切ってなきゃ報告してないよ、婚約してたことすら黙ってたのに。
まぁ、異動の話が出た時、上には勿論報告してたけどね？
だから本当に大丈夫。

二宮『そっか、わかった。
早く藤野だけを愛してくれる男を見つけろ。
意外とすぐ見つかるんじゃね？

藤野はいい女だと思うよ？オレ。
ほれ、その胸で迫ってモノにしろ！』

「二宮くん、それセクハラ。

ていうか二宮くん、私に興味なんてないでしょ？なのに"いい女"だなんて説得力の欠片もないことばっかり言って。

それにね、"その胸で迫った"女が別に居たからこうなってんの。
もう面倒くさい。仲間だけで十分。男女の愛なんて壊れるの。それがわかったからもう要らない」

二宮『でも、同期で藤野のこと、狙ってたヤツ居るんだよ？今でも居る。
誰がってのは言わないけど、アプローチさせる隙くらいは見せとけ』

二宮くんが耳打ちする。
面倒くさいな(苦笑)。

「要らないよ。
そんなの知らない。そもそも私に伝わらないなら何の意味もないでしょ(笑)」

二宮『だから隙を作れって言ってんの』

「お断りー。絶対要らない(笑)」

二宮『おまえ可愛くないなぁ！』

「別に可愛くなくていいから。
私には可愛いねっていつも言ってくれる絶世の美男子がいるからいいのー」

二宮『美男子って、まさかおまえショタの犯罪者予備軍？』

「何でよ(苦笑)。年上の完璧なイケメンですぅ」

二宮『おまえの言うイケメンってレベル引くそう』

何ですって？
潤くんに踏まれてしまえ。

ムッとした私に、"松本潤って名前なんだけどね？何ヶ国語か話せて仕事が出来て超イケメンなんだよねーって言えばいいのに"って櫻井くんが耳打ちする。

言わないよ。言いたくない。
ここにいるヤツら、お近付きになりたいようなヤツらか？って。
いや、それは違うだろうけど。まぁそのうちね？
いつか二宮くんの鼻は明かしてやりたいし！