i・ko・i [12/25更新] (ページ3)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:43,302 hit

3* ページ3

仰る通りですと返す。

ほんと入籍前に全部気付けてよかったわ。そりゃ番号も変えるわよ。

・・・違うの。

愛人として続けたいとか、会いたいとかシたいとか・・・要するに私は性的欲求を満たす相手っていうか・・・もうそれだけなんだろうね。

全部わかってんだからマミだって文句言えねーしとか、そういう電話やメッセージが来るようになって、それで番号替えたら今度はマンション前で待ち伏せ。

仕方なく、給湯器が壊れててすぐには直らないってのを口実に実家のお世話になっていると打ち明ける。

もう近付いて欲しくないの。どうにかなるかな？っていうのが今日の本題。

美雪『わかった、言質取るわ。応じなきゃ慰謝料の話をチラつかせてもいいわよね？』

コクンと頷く。

美雪『っていうか、引っ越しだってタダじゃ出来ないのよ？それくらい請求しても誰にも責められないけど？』

「もういい。関わりたくない」

優人が帰ってから、沢山泣いた。

優人に浴びせられた言葉がずっと頭の中で回り続けた。

好きだったから、困らせたくないから、跡を濁さないように荒立てないように気遣ったのに、優人は私の何もかもを否定した。

かわいくない、縋っても貰えないなんて惨めだって。元々おまえは甘え下手で、男としてのメンツが・・・とか。惨めなのは私なのに。

どうして、問題をすり替えて私を責めることが出来るの？マミちゃんはそんなに甘え上手でかわいかったの？わかんないよ・・・女の子らしいって何？甘えるってどうするの？

私がうまく甘えられないのなんて今に始まったことじゃないし、優人だってAらしいって受け止めてくれてたのに。

恋人同士でも、最低限自立しておくべきだと思って気を付けてたのに、全否定。

涙は出なくなった。

そんな私が逆に痛々しかったのか、美雪はわかったと小さく零してこの話を終わらせた。

.

美雪と別れて、姉夫婦の居る大阪に向かう。

遅い時間にも関わらず私の話を聞いて怒ったのは、休日出勤で疲れているはずの義兄の俊介さん・・・俊ちゃんだった。

俊介『オレのAに何ちゅーことすんねん、あいつ！』

志穂『いつから俊のモノになったのよ(苦笑)』

俊介『おまえの妹はおれの妹やろ！』

前のめりに怒る俊ちゃんを諦めて、両親に話したのかを確認するお姉ちゃん。

まだ言ってないの・・・と、現状を説明する。