継子と隊律 ページ21
「…」
名前を呼ぶも、カナヲさんはそのまま鬼の娘の頸を狙う。
それはきっと、しのぶさんの言いつけを守っているから。
彼女の頸を狙おうとした瞬間、少年がカナヲさんの裾を引っ張る。
見事、彼女の体勢を崩す事に成功した。
『お兄さ…!』
「逃げろ禰豆子、逃げろ!!逃げっ…」
ゴンッ。
そんな音が聞こえそうなほど強く、その頭に向けカナヲさんが踵落としを入れる。
当然、彼は気絶し今度は鬼…禰豆子さんが狙われる事になる。
カナヲさんの動きは素早く、私が振り返った時には既に、禰豆子さんに振りかかろうとしている時だった。
「…!」
『あっぶなぁ…』
再び足に力を入れ、その僅かな隙間に刀を入れることに成功する。
禰豆子さんはというと、自分の頸を狙われているということに気付いたのか、その直前…私が止めに入る少し前に身体を縮ませ、その斬撃から逃れていた。
「A、何故邪魔するの?」
『自分が、そうだと決めたからです。』
刀を構えたまま、睨み合う。
と、その時。一つの伝令が届いた。
「炭治郎及ビ鬼ノ禰豆子、拘束シ本部ヘ連レ帰レ!
炭治郎、額ニ傷アリ!竹ヲ噛ンダ鬼禰豆子!!」
『…禰豆子さん、探しに行きましょう。』
私の提案にカナヲさんも頷き、一緒に禰豆子さんの方へ歩き出す。
見当たらないと思った禰豆子さんは、どうやら木陰に身を潜めていたらしい。
「あなた禰豆子?」
カナヲさんの問いかけに、彼女は桃色の綺麗な瞳をこちらに向ける。
『申し訳ないのですが…私達と共に来てくださいませんか?』
目線を合わせ問いかければ、こくんと頷き、私の手を取り歩き出す。
特に私達への警戒はないようだった。
『…はあ…』
「…?」
『あ、なんでもありません!すみません…』
私もこれから行くであろう本部に、今から気が滅入ってしまう。
今日は確か柱合会議の予定があったから、そこで彼も私も、そして禰豆子さんも裁判に掛けられるのだろう。
…絶対、師範に怒られますよねこれ…
926人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴえんはけつの穴 - ぐええええ…ここで更新とまってるじゃないですかああああ!!!こんなに面白いのに放置するのもったいないですよおおおお!!!だって作者様すっごい文才あるじゃないですか!!!ヘ(゜ο°;)ノ続きが読みたいですうううううう!!!! (10月30日 11時) (レス) @page42 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 続きが読みたいですぅぅ!!むいくん尊すぎます(*^^*) (7月11日 5時) (レス) @page43 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - なん……なんてところでお終わるんだ………ええええええん続きを!!!!お恵みください😭😭😭お気に入り登録して待ってますカラァァァ!!!! (6月3日 10時) (レス) @page43 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 面白いです!!続き早く読みたいです!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 17時) (レス) id: 7e4844db49 (このIDを非表示/違反報告)
すぺーーーーる(プロフ) - 凛さん» 自分の作品にそう思っていただけていると思うとすごく嬉しいです!キャラの特徴を掴んだ上で、私なりに彼らを表現していきたいと思っていますので、これからも応援して頂けたらと思います!コメントありがとうございます! (2020年10月12日 22時) (レス) id: d7dabbbcbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すぺーーーーる@すぺる | 作成日時:2019年10月6日 22時