継子と炎柱 ページ14
「うまい!うまい!」
「…」
『えーと…?』
右、ひたすらご飯を頬張る炎柱。
左、ひたすら意識を遠くに飛ばす師範。
なぜこの二人に挟まれているのだろう。私がいる意味はあるのか?
『…煉獄様、なぜ私達をお呼びに?』
「む!それなんだが、聞きたいことがあってな!」
『聞きたいこと、ですか?』
空になった弁当を置いて、うむ!と勢いよく頷かれた。
「実は、稽古の事について聞きたくてな!」
『稽古ですか?』
「そうだ!俺は人を育てるというのがどうも苦手らしくてな!
今まで弟子入りした者達も、甘露寺以外は皆辞めていってしまったのだ!」
『つまりは、師範に私がどういう教えを受けているかを知りたい、ということですか?』
「そういうことだ!」
なるほど、そういう事だったのか。
『でも、私達で力になれるでしょうか…』
「無理を言っていることは承知だ!どんなことでもいい、教えて貰えると助かる!」
しまいには、この通りだ!と頭を下げられてしまう。
柱の方に頭を下げられてしまったら、どうしていいか分からないのですが!?もっと下げればいいのでしょうか…?!
「…そのままでいいんじゃないですか。」
師範の言葉に、私も煉獄様も、目を丸くさせた。
師範が、意見を述べるとは。
「そのままでもいい、とはどういうことだろうか?」
「そのまんまの意味です。煉獄さんには煉獄さん、僕には僕のやり方があるんだから、人に聞いてもあまり意味ないと思うけど。」
「ふむ、なるほど…」
煉獄さんは、腕を組んで考え込む素振りを見せた後、そうだな!と元気よく立ち上がった。
「うむ!時透の言う通りだ!俺の考えすぎだったのかもしれないな!
いきなり呼び出してすまなかった!!」
『いえ!お気になさらず!解決出来たようで良かったです!』
「では、また会おう!」
そう言って歩き出す煉獄様を見送った。
彼の言動は、人に元気を分ける力があったように錯覚した。
「A、帰ったら稽古。しようか。」
『はい!!』
嬉しさのあまり、力いっぱい声を出してしまった。
「うるさい」と言われたが、この際気にしないことにする。
だって、それくらい稽古が楽しみなのだから___
926人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴえんはけつの穴 - ぐええええ…ここで更新とまってるじゃないですかああああ!!!こんなに面白いのに放置するのもったいないですよおおおお!!!だって作者様すっごい文才あるじゃないですか!!!ヘ(゜ο°;)ノ続きが読みたいですうううううう!!!! (10月30日 11時) (レス) @page42 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 続きが読みたいですぅぅ!!むいくん尊すぎます(*^^*) (7月11日 5時) (レス) @page43 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - なん……なんてところでお終わるんだ………ええええええん続きを!!!!お恵みください😭😭😭お気に入り登録して待ってますカラァァァ!!!! (6月3日 10時) (レス) @page43 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 面白いです!!続き早く読みたいです!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 17時) (レス) id: 7e4844db49 (このIDを非表示/違反報告)
すぺーーーーる(プロフ) - 凛さん» 自分の作品にそう思っていただけていると思うとすごく嬉しいです!キャラの特徴を掴んだ上で、私なりに彼らを表現していきたいと思っていますので、これからも応援して頂けたらと思います!コメントありがとうございます! (2020年10月12日 22時) (レス) id: d7dabbbcbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すぺーーーーる@すぺる | 作成日時:2019年10月6日 22時