6.家に帰る ページ10
まふゆさんと別れてから、そのまま家に帰った。
瑞希・・あっちゃったな、失敗だったかも。
『ただいまー・・・』
ガチャっという音がむなしく玄関に響いた。
お母さんの声がしない。
怒られると思ったのに。
転入した学校は結構お嬢様学校と有名なところだったみたいで、たぶん、無断で休んだから連絡言ってるんだろうな。
重い気持ちで、リビングのドアを開ける。
誰もいなかった。
お姉義ちゃんも、
・・・メモ用紙？
不自然に置いてあったメモ用紙を見つけた。
「Aちゃんへ、学校今日もお疲れ様。今日はお姉ちゃんの誕生日だから、一緒に出掛けています。本当は、Aちゃんも一緒に行きたかったのだけれど・・・お勉強も大変でしょうし、お留守番よろしくね。ご飯は冷蔵庫の中だから温めて食べてね」
と書いてあった。
お母さん、出かけたんだ。
お姉義ちゃんの誕生日だっけ、そんなこと忘れていた。
私の中には、奏さんと食べたリンゴの味が、よくわからない少しほわっとした気持ちが残り続けていて、ご飯を食べる気持ちには到底なれなかった。
自分の部屋に帰ると、セカイに行った。
『ミク…』
私がそう呼ぶと、部屋の中から元気いっぱいのミクが出てきた
ミク「わぁ、Aだーっ！」
ミクの髪の毛は不ぞろいなツインテールになっていた。
『ミク、ツインテール、結びなおしてあげる。』
私がそう言って、膝に来るように誘導すると、ミクは嬉しそうに私の膝の上に乗った。
ミク「ミク、頑張ったんだよ！頑張ってすこし上手にできたのっ！」
そういって、ミクは自分で書いたイラストを見せてくれた。
『ミク＿＿これ、何の絵？』
私が言うとミクが手を大きく広げていった。
ミク「おっきな、パンダさんっ！」
『ふふっ・・・・』
ミク「Aっ！笑った！えへへ、」
ミクにそういわれて初めて自分が笑ったことに気づいた。
『笑って・・・た？』
ミク「うんっ！Aが笑顔だとミクもうれしいっ！」
『ミク、できたよ。ほら』
そういって鏡でミクに見せる。
ミク「やったっ！ミク、うれしい！ありがと、A！」
『うん。』
ミクの喜んだ顔を見て私も少しうれしくなる。
ガチャ。
と、ミクの家の玄関が鈍い音を立てる。
ミク「わーっ！新しいお客さんっ！？」
ミクが玄関のほうへ走っていく。
私は、ミクについていくようにして追いかけた、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「プロセカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
