41.絵名視点２ ページ44
私がそう口にしたとたん少しだけ瑞希の顔が暗くなった。
絵名「別に瑞希が言いたくないことならいいんだけど、私も会うわけだしさ、」
瑞希「そうだねぇ…ボクが会いたいのはかわいい女の子だよ、類…ボクの昔馴染みと前から一緒らしくてさ、ボクと仲良かったのは高校になってからなんだけどね。」
絵名「かわいい、女の子、ねぇ‥‥」
瑞希「急にその子は転校して、でも転校前１か月ぐらいは誰とも口を利かなかったとかいろいろ噂は立ってたんだけど‥」
絵名「友達だったなら瑞希も無視されたの？」
瑞希「いや、ボクがぴったり学校行ってない時とかぶっててさ、その時は屋上にすら来なかったし。」
絵名「そう…」
「紅茶とケーキのセットお持ちしましたー」
絵名「ありがとうございます。」
私は受け取って早速一口食べる。
絵名「じゃあなんで喧嘩別れ？気まずかったぐらいなもんじゃないの？」
瑞希「それが、最近ボクその子に会ったんだよね、その時にパニック起こしちゃってて…」
「ボクの顔を見た瞬間に急に…だから喧嘩別れというより、逃げられた感じかな。」
瑞希は苦しそうに一つ一つ語ってくれた。
絵名「なら、なおさら協力するしかないじゃない。私がいたら邪魔かもしれないけど。」
瑞希「そんなことないって！というか、もともとはボクが誘ったんだし！」
奏「瑞希。来たけど。」
絵名「奏っ？！」
奏「？うん。今日は作業もなしにしようと思ったから、わたしは瑞希についていこうと思って。」
瑞希「奏もありがとう！ファミレスで少したってから行こうと思ってたんだけどどう？何か食べる？」
瑞希の隣に奏は座った。
奏「ううん、わたし家でご飯食べてきたし。」
瑞希「そっか、じゃあ早速だけど向かおうか！」
絵名「でも、ちょっと早くない？」
瑞希「ボクの友達は来るのが早いんだよ〜、ボクから誘ったんだし待たせないようにしないとね。」
瑞希の足取りが少し軽そうに見えた。
薄暗い道を三人で歩いた。
奏「わたしたちはどうしてたらいい？」
瑞希「…最初はボクだけで行くよ。だから、絵名たちは物陰に隠れてみててほしい。助けてほしかったらいうから。」
絵名「わかった。」
真っ暗に近い渋谷公園が見えた。
電灯の光でベンチの部分が照らされている、一人の女の子の姿が見える。
瑞希「…いる＿＿」
奏「瑞希、頑張って、わたしも見てるから。」
絵名「頑張って、ちゃんと奏とまってる。」
大きい木の陰に隠れて光のほうへと向かう瑞希を見送った。
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こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
