39.抜け出した先。 ページ42
ザッザッと、自分の靴が地面を踏みつける音だけが響く。
着てきたパーカーのフードを深くかぶって見つからないように。
誰にも今の私が見られないように。
しばらく歩くと日中は盛り上がっている大きな通り。
でも、全部店はシャッターが閉まっていて静かなだけ。
住宅街は家の明かりで星が見えなかったけれどここまでくると光っている星が見える。
夜の街の方向はギラギラと輝いていた。
ネオンライトと何かの装飾のLEDと合わさってバグってるみたいな色合いで。
花屋の前を通ると外に置かれている花だけが眠ることなくこちらを向いていた。
カーネーションの花が風に揺らされていた。
三本あるうち、一本だけ茎が折れてしまっていた。
車にひかれそうだったから近くの土にそっと置いた。
雑貨屋の外にはキャンバスが忘れられたように置いてあってほこりをかぶっていて限りなく灰色に近い色に染まっていた。
アパレルショップにはショーケース越しにリボンが飾ってある。
ピンク色でタグにキティと書いてある、不思議なリボンだった。
店が多いエリアを抜けると公園についた。
まだ、誰もいなかった。
スマホを確認すると
２４時だった。
あと、一時間。
私は面と向かって瑞希と話す勇気がまだなかった。
ベンチに座ったけれど・・・
ただ、ずっと独りんぼだった。
「A」
誰かに呼ばれた気がした。
振り向いても誰もいなかったけれど。
確かに聞こえた。
『お父さん…？』
次から聞こえるのは一方的な風の音だった。
髪が私の顔にまとわりつく。
ほんとにこのままでいいのか不安になりながら、待っているとニーゴメンバーからのナイトコードの通知が入っていた。
K：「みんな、今日の作業は中止しようと思ってるんだけど、いいかな？」
雪：「了解」
えななん：「わかった！」
Amia：「OK〜！」
私も何か送らないと。
悪夢：「了解です。」
そう送ると遠くのほうで誰かがいるのが見えた。
瑞希…？
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こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
