23.おかあさん ページ27
しばらく、リンと抱き合っていた。
リン「もう、大丈夫？マスター、」
そう言ってリンが私の顔をのぞき込む。
『うん…ありがとう、リン』
リン「いいよいいよ、リンはいつでもマスターのものだし。」
リン「つらくなった時にはいつでもおいでー」
そう言って見送られた。
現実に戻るとドアがドンドンと大きな音を立てていた。
『っ＿＿＿？』
母「私よ、入っていいかしら？」
私は、電源がつけっぱなしだったパソコンを閉じ、急いで勉強道具を並べた。
『うん、お母さんいいよ。』
そう言って私はお母さんを部屋に入れた。
母「大きな音を立ててしまってごめんなさいね。なかなか反応しないものだから。」
『ごめんね、私いつの間にか勉強しながら寝てたみたい。』
私はそう言ってよくわからず笑顔を作る。
母「そう…頑張るのはいいことだけど無理はしないでね。今日はAの好きなものでも作ろうかしら。」
『お姉ちゃんはいいの？』
母「ええ、今日はお兄さんに会いに行くらしいから。」
『そっか、じゃあ…オムライスにしてもらおうかな。』
母「わかったわ。お勉強頑張ってね。」
そう言ってドアは閉じられた。
バンっと大きな音を立てて冷たく閉じた。
『ふぅ…』
気が付くと気が抜けたように私は座り込んでしまっていた。
お姉ちゃん…もとい天悪紗千香は向こうの家でもいろいろあったようで今の家にもなじんでいるわけではなかった。
だけどお兄ちゃんと呼ぶ、唯一の血のつながった兄弟とはまだ仲がいいらしくたまに家を飛び出して向こうの家で楽しんでいるらしい。
『そー、だよね、勉強やらなきゃ。』
私は、ちゃんと勉強して看護師にならなきゃ。
お母さんに認められなきゃ。
お母さんと一緒にいたいって、言ったのは私なんだから。
必死に机に向かった。
そうだ、嫌だったんだ。
だから、だから、
『消えたかった…消えたいの感情はここからだ…』
そう気づいても私の体が止まることを許してくれなくて、しばらく視界が曇ったまま勉強をつづけた。
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こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
