21.瑞希 ページ25
私は、リンと別れてから、タルトを食べて、類を待っていた。
おう
しばらくすると、類は店の中に戻ってきた。
タルトを食べている私を見て類は言った。
類「待たせてごめんね。」
一回タルトを飲みんこんで私も答える。
『うんん、大丈夫。私も来ていた連絡を見ていたところだったし。』
類「じゃあ、僕も食べるとするよ、」
私のほうを見てから類もタルトを食べ始めた。
『おいしーよね！』
類が口に運んだのを見て私はそう言った。
類「ああ。…A。」
私は名前を呼ばれて、類のほうを見る。
『ん、なに？』
類はしばらく戸惑っているような躊躇するような表情だったけれど私に向かってはっきりといった。
類「瑞希に会いたいと思ったことはないかい？」
『え…？』
思いがけない言葉に戸惑う。
類「あ…悪かったね、いいよ、聞かなかったことにして＿＿」
類自身も思いがけない言葉だったのか戸惑うように言葉を続ける。
『会いたいよ。』
私ははっきりとそういった。
『会いたいよ、私も。』
類「…そうかい。」
『電話の相手、瑞希だったんでしょ？…瑞希と私は＿＿私はっ＿＿』
友達って、言葉が言いたいのに。
＜Aがこうなったのはあなたのせいじゃない、友達のせいよ。
友達とは一生呼んじゃいけない。あんなやつを＿＿＞
お母さんの言葉に邪魔されて怖い、やだ、言えないっ…
類「わかった。Aの気持ちは分かったよ」
気づくと、私の腕を類が握っていた。
私は少し落ち着いて、答えた。
『うん…』
類「でも、いきなり会うのは怖いと思うし…瑞希とも日にちを相談してみるよ。」
類「僕も一緒に行くから三人でどこかへ出かけようじゃないか。」
私の瑞希と今すぐ会いたい。という気持ちを一瞬で類は汲み取ってくれた。
『わかった。』
気が付くと店の外はオレンジ色に染まっていた。
類「じゃあ、今日のところは店を出ようか。」
類と一緒に店を出て、駅まで送ってくれた。
『今日は、ありがとう。また、連絡するね。』
類「ああ、僕からも瑞希と連絡が取れたらAにも連絡をすることにするよ。」
私はそういって類と別れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「プロセカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
