20,類視点 ページ24
『うん…なんでかわからないけど、一番いい思いでないのは類となのにね。』
Aは少し気まずそうな顔をして、不思議そうに笑った。
類「…不思議なことがあるものだね、」
そういう僕の声にかぶさって、電話が鳴った。
自分のポケットの上に手を置いて、スマホの振動音を確認するとAに言った。
類「おや、僕の電話のようだ、一回席を外すことにするよ。」
僕は、店の外に出た。
類「瑞希か…」
僕は、電話に出て、スマホを耳元にあてた。
瑞希「もしもし…類？」
類「瑞希じゃないか。どうしたんだい？」
いつもより、元気のない声で瑞希が電話に出た。
瑞希「どうしたも、なにも…Aと会えた？連絡、とれた？」
瑞希は焦ったように僕に言った。
類「大丈夫、ちゃんと出会えたよ。連絡も付いた。」
瑞希「よかったぁ〜…Aに、会えたんだ。」
安どしたように瑞希はそう言った。
瑞希「・・・・やっぱり、ボク信用されてなかったのかな…」
そう沈んだ声で帰ってきた。
類「そんなこと、ないと思うよ。」
瑞希「そうかなー…」
類「あぁ、たぶんだけれど、Aは＿＿＿瑞希や司君のことが嫌いになったというわけではなさそうだったよ。」
類「僕が瑞希のことを話しても話題から避けようとはしなかったしね。」
瑞希「そっか…Aとボクも会いたいな、」
僕は、今すぐ会いに来ようとするような瑞希の声を聴いた。
類「焦らなくても、そのうち会えるさ、僕がもう一度Aとも話して詳しい話を聞くよ。」
瑞希「ありがとう、類。あ、邪魔してごめんねー、また、連絡頂戴ね！」
そう瑞希が言い終えると電話は切れた。
最初はどうなるかと思ったけれど、瑞希は瑞希でちゃんと自分の気持ちを整理できているようだった。
僕も通話を切ると店の中へ戻った。
Aがフルーツタルトを食べていたところだった。
類「待たせてごめんね。」
『うんん、大丈夫。私も来ていた連絡見ていたところだったし。』
類「じゃあ、僕も食べるとするよ、」
そう言ってタルトを口へ運ぶ。
『おいしーよね！』
そういってAは笑った。
類「ああ、…A。」
『ん、なに？』
類「瑞希に会いたいと思ったことはないかい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「プロセカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
