15,あの人からのメール ページ19
『えっ＿＿＿』
ナイトコードにすら入らない小さな声を部屋に響かせる。
類からのメールだったのだ。
類とは中学の頃から一緒で私が中学を途中で転校したため、一緒に屋上でさぼったのは一年生の時ぐらいだった。
なんとなく互いに屋上に行ったときに出会って、さぼったり、早退の連絡だけを入れてこっそり互いに屋上でたわいもない会話をし続けた。
私が学校を転校することになってしまったのは、そういったさぼりがお母さんにばれてしまったためだ。
私も悪かったと私もさぼりには協力的だと、ずっと言っていたけどお母さんは類が悪いって決めつけて、私をいい子に戻すためにちょっと遠くの名門中学に行くことが決まった。
その最後に、類が渡してくれたメールアドレス。
一回も二人の間にメールが交換されたことはなかった。
類には仲間がいるって私がいなくなった後でも瑞希という屋上でいる仲間ができたことも
高校で再開してから知った話だ。
そんな類からメールが来たのだ。
「A、元気にしているかい？瑞希から転校して宮女へ行ったことは聞いたよ。久しぶりに一緒に少し話さないかい？一時間後に駅前で待ってるよ。」
…知ってる、たぶん、これは罠だ。
瑞希へのあの態度、天馬先輩への逃げたこと、電話も拒否したこと。
これらについて話したいと私と会話がしたいと、そう思ったら類に話を持ち掛けるのが一番だろう。
二人の共通の友人でありそして私に話を持ってきたら一番乗りそうな人物である。
…そう思っても私は行きたいと思ってしまったのだ。
その時点で私は負けである。
類とも会ってからあの、迫ってくる感触があるかもしれない、それは怖いけど…怖いけど。
『類、久しぶりだね。…まぁ元気でやってる。わかった、一時間後駅前でね。』
私はそう返して、スマホを閉じると出かける準備をするためにナイトコードに一声かける。
『あ、ごめん、用事できて２時間ぐらい抜けるね。』
そう言い終わると同時ぐらいにナイトコードを抜けた。
出かける準備をして、一応意味がないかもしれないけど変装のように帽子をかぶった。
『行ってきます。』
そう言って家を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「プロセカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんわた(プロフ) - ファラクさん» コメントありがとうございます！義姉の件ご指摘ありがとうございます。私がその設定忘れてることが多いので気を付けます！素敵な作品と言ってくださりありがとうございます！投稿頑張ります！ (2月13日 18時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ファラク(プロフ) - 義理の姉は義姉ですよー素敵な作品なので頑張ってください！ (2月13日 7時) (レス) @page10 id: 7e0cde0c81 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - ソーダ愛すさん» ソーダ愛すさんコメントありがとうございます！面白いですか？感激です！更新頑張っていきますね〜！ (1月8日 18時) (レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ愛す - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！ (1月8日 17時) (レス) @page38 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
こんわた - はる！さんコメントありがとうございます！更新がんばて行きますね〜！ (9月24日 18時) (レス) @page16 id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月23日 18時
