飲みたい夜に。 (ページ48)

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貴方side

テーブルを挟み、気まずくなる

お兄ちゃんに話しかけるように飲み物を聞いた

かい「コーラ！れんは〜？」

れん「俺も、」

数時間前、冷蔵庫にウキウキで冷やしたグラスは2個しかない

それを手に取って氷を入れて2人の前にコーラの缶と並べた

2人で飲むつもりだったから3つも冷やしてるわけなく

マグカップに氷を入れてコーラを次いだ

それをまじまじと見ているれんくん

かい「あー、お腹すいたんだよね〜！食べてもいい？」

沈黙を破るかのようにテンション高く振りまくお兄ちゃんに

救われたような気持ちだった。

「れんくんも、どうぞ」

少し冷たく言ってしまったからなのか

れんくんはピクリと身体が動く

取り皿と箸を出せば、下唇を少し噛んで何かを言おうとする

私から何か、言わないと。

、、、謝らないと。

れん「あのっ、、その」

なにか、先に。

その気持ちが先走り

「あの雑誌の件、すみませんでした。
もう、二度とあんな事しないので安心してください
二度と、、、近づきません。」

嫌な言い方をしてしまった。

こんな感じで言いたいわけじゃないのに。

胸が締め付けられる。

感情がグルグルとして、返事が返ってこない不安

れんくんはきっと怒っている。

そんなことが頭に巡って顔を見られないでいた

かい「A。そんなこと、言いたい訳じゃないだろ」

小さい時以来だった、

お兄ちゃんの怒った声を聞いたのは。

なんなら、初めてだったかもしれない。こんな感じは。

私は唾を飲み込むだけで何も言えなかった。

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