飲みたい夜に。 (ページ40)

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暖かいシャワーが私の身体に容赦なく当たる中

色々考えてしまう。

お兄ちゃんが家に来て、『最後いつお風呂入ったの！』

なんて言われてとりあえずシャワーを浴びることにした

今まで人前に立つお仕事してたから

見た目には気を使っていたのに

こんなにも私のことが雑になってしまうなんて。

ため息をこぼし、濡れた身体を拭いていく

リビングへ行くと、カレーのいい匂いがして、少し目が覚めた

かい「ほら、ご飯ちゃんと食べてなかったでしょ」

私を椅子へ座らせると、対面に座って、手を合わせた

「いただきます。」

久しぶりのちゃんとしたご飯に、目が熱くなってくる

「、、ん、、かっっっら、さいてえ」

かい「ちょっとスパイシーにしたの」

「んんっ、、ｽﾝｯ、、ｽﾝｯ、、」

辛いせいで目から沢山溢れだしてくる

「、、辛い、、っよお、、」

お兄ちゃんは黙って横に座り直して食べ続けた

辛いじゃん、こんなん、ばかだよ、

「うぅ、、っ、、ｽﾞｽﾞｯ、」

私は溢れ出すものを止められず、そのまま食べ続けた。

辛いのに、暖かくて、優しくて、

心臓が締め付けられていく。

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