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貴方side
一段落して、時計を見ると深夜1時を回っていた
「れんさん、来なかったな、」
そうだよね、お仕事忙しいもんね
そう言い聞かせて、片付けが終わって
それでも、来るって言ってたから
なんて、思って入口に近い座席にゴロンと横になった
ここは半個室で扉はないから入口が見える
そんなことを思ってしまう。
「ふわぁあ」
久しぶりの週末の忙しさに横になった身体が重くなる
あぁ、連絡先、聞いておけばよかったな
お兄ちゃんも仕事中かな、
お兄ちゃんに、LINEでも送っておこうかな、、？
ふと、目を瞑って考え事をしてしまっていると
意識が遠のいてしまった
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『っん！、Aちゃんっ、Aちゃ、ん』
心地よい私の名前を呼ぶ声に、
「ふあい」と無意識に返事をしてしまった
「えっ！」
一瞬何が起こっているのか理解出来ず、
呼ばれた声が誰のものなのか頭に顔が浮かび飛び起きた
れん「Aちゃん、鍵空いてたで、危ない」
少し額に汗をかいて、息を切らしたれんさんが目の前にいた
れん「ごめん、遅なってしもうた」
悲しい顔を見せるれんさん、
つい、
「良かった、無事で、、、」
なんて言ってしまった。
れん「ふっ、変なAちゃん」
まだふわふわとしている頭、
れんさんが私の頬に触れると、
瞳から流れたものをそっと拭き取った
これがなんでそうなったのか。私もわからない、
ただ、れんさんの手があたたかった。
“変”そう言われたのは、笑っていたからだと思う。
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作者名：生物 | 作成日時：2023年9月26日 5時
