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少し賑やかな扉をそっと開いて中に入ると
「いらっしゃいませ〜」
変わらず笑顔で迎えてくれる彼女がいた
れん「あの、Aちゃ、、ん、俺のスマホ、、」
「あっ、ごめんなさい、ちょっと手が今話せなくて、、
あ！個室！個室いてくださいっ」
ちょうど揚げ物をしていたらしく、奥の個室に案内される
個室の扉が閉まると少し静かになり、寂しい気もした。
『ただいまー』
『あ〜！おかえりなさ〜い！』
何人かいたのであろうか、男性が“ただいま”と言って
“おかえり”と彼女が返事を返していた
心臓がチクリ、とした。なんやこの感じは。
こんな暖かいお店に、俺なんかいてもいいのであろうか、
今すぐにでも立ち去りたい。俺なんか、俺なんか、俺なんか。
「れんさん」
れん「あっ、」
個室に入ってくる彼女に気が付かず
肩を上げてびっくりしてしまった
変な顔、してなかったやろか。
「ごめんなさい、今日ちょっとバタバタしちゃって」
れん「あ、、なんか手伝おか？」
「あははっ、れんさんがホールしてくれたら大繁盛ですね〜」
ちょっと、よそよそしい彼女。
れん「あの、、」
「あっ、どうぞ。すみません。気づかなくて」
帰ってきたスマホには100%と表示されているのに対し
俺は0%のようだ。
れん「ありがとう、、ございました。」
「いえ、また今からお仕事ですか？」
れん「ん、、打ち合わせがあって、、
その後にまた来てもええ？」
「え、、」
迷惑か、、、、
「もちろんですっ」
頬を赤らめて、少し俯いて彼女は答えた。
『おーい、Aちゃんどこ〜？？』
「あっ、では、またあとでっ」
廉「うっ、、うん」
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作者名：生物 | 作成日時：2023年9月26日 5時
