ジェシーの妹はたろちゃんに叱られたい！③ (ページ10)

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森本side

強く、強く抱き締めたら、またAの声が聞こえるんじゃないかって、目を開けてくれるんじゃないかって

そう願っていたのに、

俺は何も出来ず、救急車が来るのをただ待ってることしか出来なかった。

「たろちゃんも反対方向でしょ！今日はありがとね、
また明日！」

森本「でも、、」

「ちょっと1人ゆっくり歩いて帰りたいからさ」

森本「気をつけろよ、夜なんだし」

「うん！皆またあしたね〜！ありがと〜！」

5人『気をつけろよほんと、またな！』

「うん！またね！」

森本「また、、」

あの時どうしてもっと強く引き止めなかったんだろう
1人で歩いて帰りたいって言う時が何度かあったから、、、

森本「ごめん、もっと早く来てれば」

少し2人で歩きたい、
なんて心が浮ついていた数分前の俺をぶん殴りたい。

救「大丈夫ですか？！」

森本「あ、、背中！背中から血が出てて、、、あのっ」

救「とりあえず運びますね、いちにっさんっ！」

救「後でお名前とかお聞きしたいのでご一緒にお願いします」

森本「、、、はい」

言われるがまま救急車にのって、手を握りしめた。

10分くらい車で揺られると緊急で受け入れてくれるという病院に到着した。

森本Aが刺された、六石病院

俺はグループラインにこれを打つのが精一杯だった。

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