ジェシーの妹はたろちゃんに叱られたい！③ (ページ9)

今日:81 hit、昨日:430 hit、合計:56,681 hit

3-9 ページ9

.

.

「ふーんふんふーん」

皆と別れて少し酔いを覚ますために歩いて帰る

家まで15分くらい

近いから大丈夫大丈夫とみんなを跳ね除けて
マネージャーにプレゼントを託して
鼻歌なんか歌っちゃって

「あー、SixTONESで、よかったなぁ〜」

『黙れ、黙れ黙れ黙れ！！！』

「え、、、」

ﾄﾞﾝ、

背後に衝撃が走り、ペタリと地べたに座った

「イッ、、！！」

段々と背中に痛みが走って痺れてくる

お酒も入ってるせいなのか、力が入らない

『ジェシーの妹だからって調子乗んなって忠告したのに。』

「っ、、、？」

『お前なんか生きてる価値ないよ』

「だ、、、れ？」

『幸せになってたまるか。ばいばい、、、
お・ひ・め・さ・ま。』

ゆっくりと背中にあるものが抜かれると
口の中いっぱいに鉄の味が拡がっていく

あ、、、これ、ダメなやつだ。

黒いフードを着た人の背中が段々と遠ざかっていく

森本「A！！！！なんで！A！おい！聞こえるか？」

「あー、、、たろちゃんの声がするー、、、」

森本「うん、俺だよ、待って、今救急車呼ぶから！！」

頭の中がふわふわになって、
たろちゃんの声が遠のいていくのに
たろちゃんの大きな手が私の頬に触れて笑みがこぼれる

森本「おい！寝んな！開けて、俺を見て、お願い、、、
お願い！！！」

「たろちゃん、、？」

森本「うん、うん、なに？もう救急車くるって！」

「ごめん、ね、、？」

森本「謝んなよ、、、Aが居なくなったらダメなんだよ、、だからっ、だからお願い、目を開けろって、、！」

「ふふ、あったかーい、たろちゃんの手、、、、、、、。」

森本「A？、、、Aっ！おい！待てよ！
なぁ、、、、目、開けろって、、、、行くなよ、まだ、、っ」

「、、、、。」

あの子は6人が大好きだったのに、
あの子にとって、私は邪魔者だったに違いない。

ごめんね、皆、、、

.

.