ジェシーの妹はたろちゃんに叱られたい！③ (ページ50)

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ゆっくりと自販機まで歩いていく、

コロコロコロ、と目の前を転がってくる缶ジュースを見つめて至ると奥から車椅子の中学生くらいの女の子がやってきた

「はい、大丈夫？へこんでないかなー」

『あ、すみませんっ、、ありがとうございますっ、、
てええ！！！Aちゃん？！』

女の子は目をまん丸として私を見つめていた

「そうだけど、、、」

由良「私ゆら！あっこなの病室！」

「ゆらちゃんこんにちは、賑やかな病院だね」

由良「うるさい男の子と一緒なの、ナイショだよ？」

「うん、ナイショねっ」

由良「あ、、忘れてたっ、Aちゃんのこといつも見てます。病院が一緒だって噂聞いてたんだけど、本当に会えるとは思ってなかった〜！」

「ありがとう」

キラキラと輝いた目で見つめられ私まで頬が緩んでしまう

由良「お怪我は大丈夫？」

「うん、もう結構っ、ほらっ軽くなら飛べちゃう！」

由良「いいなぁ、由良も飛びたい」

「由良ちゃんはどうしてここに来たの？」

眩しいほど光る笑顔が一瞬曇った気がした

由良「由良ね、白血病なの、、もう、歩けないかも」

「、、、そ、なんだ、、」

由良「でも、由良毎日Aちゃん見て元気貰ってる！」

「ありがと、ねぇ、私のお部屋でティータイムしない？
ナイショで。」

由良「え〜！行きたい！ナイショで、ね！」

口元に人差し指を当てクスクスと笑う女の子は
傍から見ると病気と戦ってるようには見えなかった

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