ジェシーの妹はたろちゃんに叱られたい！③ (ページ37)

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色んなサイトを巡り、今回の事件の事が少しだけ分かってきて
段々と記憶の欠片が集まっていく

ただ、大事なところは思い出せなくて悔しい。

「あー、雨降ってきた」

ネットの中の最近の私の評判は最低に近かった。

なんで、
私はSixTONESのあの人達の中で歌って踊っていたのだろうか

なんで、
刺されてまでこんなに言われなきゃいけないのだろうか

色んな思いが駆け巡る中、

雨が強くなってきた夜空を見上げて開けていた小窓に手をかけた

ｶﾞﾁｬ、

扉が開く音が聞こえて振り返った

「三上さん？」

そこにはいつも入口前にいた刑事さんではなくて
1人の女の子が立っていた

消灯時間が過ぎたベッドのあかりと外からの少しのライトが
女の子を薄暗い中で照らし、ゆっくりと近づいてくる

「あの、、、」

『さよならって言ったのにどうして』

「え、、」

『皆に可愛がられて記憶を無くした振りをして構ってもらって幸せだった？』

何故か聞き覚えのある声に体は震えてきた。

『私のジェシーを返して、私が妹だったら、、、、
もっと上手くやってたのに！！！！！』

黒いパーカー、それは刑事さんに見せられた写真とよく似た方だった。

『今度は確実に殺す、殺す殺す殺す！！！！
私は悪くない悪くない悪くない！！！
皆、、、、あなたに消えて欲しいと思っているの！！！』

ダンダンダン、と音を立てて近づく足音に
立ちすくんで尻もちを着いて背中の傷がズキリと傷んだ

「ご、、、、ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっっ！！！！！」

私なんかが、生きていて、ごめんなさい。

あの時、死ななくて、ごめんなさい。

響く雷の音が更に私の心臓を締め付けた。

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